2024年10月30日

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卒寿記念 季語風情 岡 信孝展

日本画家・岡信孝氏の卒寿を記念した展覧会を、日本橋・大阪の2店舗で開催

卒寿記念
季語風情 岡 信孝展

■東京展
2022年6月22日(水)~27日(月)
日本橋高島屋S.C.本館6階美術画廊
■大阪展
2022年7月6日(水)~11日(月)
大阪高島屋6階美術画廊

高島屋では、日本画家・岡信孝氏の卒寿を記念した展覧会を、日本橋・大阪の2店舗で開催いたします。
岡信孝氏は神奈川県川崎市の出身で、祖父に川端龍子、義父に濱田庄司と名立たる美術家の家系に生まれました。画業においても、川端龍子の没後は龍子と縁の深かった奥村土牛の薫陶を受けます。
龍子の独創性と土牛の画品を受け継ぎ、一貫して日本の四季の移ろいや身近な花々を独自の視点で捉え、更に伝統的な様式美や装飾性を加味した岡芸術。本展では、正岡子規が提唱し高浜虚子が発展させた俳句における写生論「客観写生」を画中で表現する試みに挑んでおります。‘客観的に描写することで、後ろにある主観を滲ませる’という考え方は、まさに岡氏の表現そのものです。
岡氏は、本年、創刊から125年を迎える、正岡子規や高浜虚子の精神を受け継ぐ俳句雑誌「ホトトギス」の表紙絵を約40年に亘り揮毫し続けてきました。本展では岡氏が独特の解釈により「句画」と名付けた「画」に俳句より更に短い「句」を添えた作品を発表、70年余りにおよぶ画業の集大成となります。

  • 出品作品一例

■富貴(書:16.0×11.5cm 画:23.8×33.0cm)

■雪月花(書:36.2×7.5cm 画:36.2×7.5cm)

■観自在(書:36.2×7.5cm 画:36.2×7.5cm)

■季語風情(書:22.7×9.5cm 画:14.0×9.0cm)

一花(書:23.4×13.0cm 画:10.0×14.0cm)

※ 小品から12号までの作品約30点を出展予定

  • 作家あいさつ

「季語風情」

今回、俳句誌「ホトトギス」の表紙画を四十年描かせていただき、本年は、明治より千五百号になる表紙画を描き、俳句の季語による季節感を学んでまいりました。
芭蕉から子規、虚子に流れる、「ホトトギス」の客観写生による情緒を大切にする詩は、花を描く私にとってを学ぶ、大切な表現でもあります。
この展覧会に俳句誌の一部を展示したく思っております。
以前、青龍会の研究会に於いても、月一回、句会があり、祖父川端龍子の指導方針もありました。
今回、自分の好きな一字や句に画を添えて、「句画」と題し制作いたしました。
季語のもつ情緒と画からひとつの詩が生まれるのではないかとの思いで、卒寿記念として制作したものです。

岡 信孝

■お問合せ先
日本橋高島屋 TEL:03-3211-4111(代表)
大阪高島屋 TEL:03-6631-1101(代表)