2024年11月22日

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「現代加賀九谷作家展」再生そして発展、世界に繋がる九谷焼

古九谷の時代から受け継がれる技と心。色絵磁器の多様なる世界を一堂に集めて。

1月12日(水)〜18日(火)/阪急うめだ本店9階阪急うめだギャラリー〈展示販売〉【主催】現代加賀九谷焼実行委員会(加賀九谷陶磁器協同組合・九谷焼伝統工芸士会)・阪急うめだ本店【共催】加賀市【後援】加賀商工会議所
古九谷開窯から360有余年、伝統を大切にしながら新たな技法への挑戦を絶やすことなく受け継がれて来た技と心。今展では、休止状態であった名窯“青泉窯”に残された貴重な型打ちの型を使って再生された器や、重鎮から若手まで26名の作家による新作を一堂に。“作家の数だけ技法あり”と言われる九谷焼の多様性と日常のひとときに取り入れるヒントなどをご紹介します。

■名窯 青泉窯の再生プロジェクト
明治元年、初代宇与門が加賀市栄谷の地に開窯し、後に現代の九谷焼に大きな影響を与えた北出塔次郎や北出不二雄を輩出した名窯“青泉窯”。2014年の北出不二雄の他界後休止状態が続いているものの、2017年に加賀九谷陶磁器協同組合や地元有志により現代における加賀九谷焼文化の発信基地として再生プロジェクトがスタートしました。
青泉窯の貴重な施設(登り窯・ろくろ室・絵付け室)や、150年の歴史において蓄積された100数点にのぼる“型打ち技法の型”を活用し、技術の継承を図るとともに、若手人材育成の場とし、新しい九谷焼の発信基地として再活用するプロジェクトです。阪急うめだ本店では、九谷焼の文化、伝統継承を応援していきます。

〈名窯 青泉窯の再生プロジェクトで復刻した作品〉

福島武山 干支文 三州浜型皿 (径16.5×高さ4cm) 8万6900円

山本長左 色絵吉祥果実文 浅鉢 (径15.5×高さ5cm) 2万6400円

山本芳岳 赤絵細描蓮弁紋稜型皿 (径15.5×高さ2.8cm) 3万7400円

〈そのほか出展作家作品〉

吉田美統 釉裏金彩更紗文 花瓶 (径24.8×高さ36cm) 253万円

山中國盛 獅子図 飾皿 (径31×高さ5cm) 38万5000円

北出太郎 香炉 山翡翠 (幅19×奥行9.5 ×高さ22.5cm) 22万円

そのほか、お茶時間を豊かにする日常に取り入れたい若手作家の作品なども登場。作家自身がスイーツを盛り付けた写真もご紹介し、日常での九谷焼の楽しみ方をご提案します。

北出太郎 作品イメージ

幾何模様がアクセントの明るい白生地の平皿を菓子受けに。シンプルなデザインがお茶菓子の表す四季の風情を引き立たせてくれます(写真でご紹介)。

前田昇吾 作品イメージ

薄っすらと雪が降ったような結晶が出る“淡雪釉”の表情が、テーブルにさりげなく彩りを添えてくれます(写真でご紹介)。

○出展作家一覧
〈加賀九谷陶磁器協同組合〉
山本 篤/山本長左/山本芳岳/北出太郎/堀江祐夫子/山本高寛/山本大輔/苧野直樹/前田昇吾/山本浩二/山本秀平/寺前瑛生/米谷彰能
〈九谷焼伝統工芸士会〉
吉田美統/福島武山/福田良則/山口義博/山中國盛/美山 富/宮本 晄/高 聡文/三浦晃禎/三ッ井達也/木戸優紀子〈特別出展] 清水一人/針谷祐之

今展詳細情報はホームページでご確認ください。
https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/gallery_kutani/index.html