2024年12月22日

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2024年11月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 9.3
堺店 ▲0.9
京都店 ※1 9.0
泉北店 ▲1.1
日本橋店 12.1
横浜店 9.0
新宿店 10.3
玉川店 2.8
大宮店 ▲4.0
柏店 ※1 0.9
EC店 13.2
㈱高島屋 各店計 8.4
岡山高島屋 ▲1.7
高崎高島屋 ▲1.2
国内百貨店 計 5.8
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計※2 8.0

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。

店頭売上高は前年比5.8%増と23カ月連続のプラスだった。免税売上高は29.9%増で、ラグジュアリーブランドなどの高額品や化粧品が堅調に推移した。免税を除いた店頭売上高は3.3%増で、気温の低下に伴いコートやマフラーなどの防寒アイテムが動いた。

店舗別では12店舗中、日本橋(12.1%増)、新宿(10.3%増)、大阪(9.3%増)、京都(9.0%増)、横浜(9.0%増)、玉川(2.8%増)、柏(0.9%増)の7店舗がプラス。商品別売上高(同社分類)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、スポーツ、リビング、美術、食堂が前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 8.8
大丸梅田店 12.5
大丸東京店 9.3
大丸京都店 7.0
大丸神戸店 9.7
大丸須磨店 3.7
大丸芦屋店 0.2
大丸札幌店 8.2
大丸下関店 ▲9.9
松坂屋名古屋店 6.8
松坂屋上野店 5.7
松坂屋静岡店 6.0
松坂屋高槻店 3.5
店 計 8.1
法人・本社等 ▲5.9
大丸松坂屋百貨店 合計 7.6
博多大丸 9.5
高知大丸 2.3
百貨店事業 合計 7.6

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で7.6%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も7.6%増で、共に38カ月連続のプラスだった。10月と比較して気温が低下し秋冬物衣料品が活発に動いたことや、ラグジュアリーブランド、化粧品、宝飾品が引き続き好調に推移したことがプラス要因となった。

店舗別では、15店舗中14店舗が前年実績を上回り、梅田(12.5%増)、神戸(9.7%増)、博多大丸(9.5%増)、東京(9.3%増)、心斎橋(8.8%増)の伸び率が高かった。リニューアルオープンした松坂屋名古屋(6.8%増)は、新たに構築したファッションやジュエリー、フレグランスなどを集積したフロアのほか、品揃えを2.7倍に拡大した酒売場が人気を集めるなど、好調な滑り出しをみせている。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は31.9%増、客数は42.3%増、客単価は7.3%減。19年比は72.1%増、18年比は73.1%増だった。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は前年比8.1%増、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は5.0%増となった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 15.8
三越日本橋本店 店頭 4.2
三越銀座店 12.1
伊勢丹立川店 ▲0.3
伊勢丹浦和店 ▲4.0
三越伊勢丹 計 10.4
札幌丸井三越 ▲0.7
函館丸井今井 ▲4.5
仙台三越 0.9
新潟三越伊勢丹 ▲5.9
静岡伊勢丹 ▲4.8
名古屋三越 5.5
広島三越 ▲14.8
高松三越 1.7
松山三越 ▲8.6
岩田屋三越 2.4
国内グループ百貨店 計 0.3
国内百貨店 計 6.8

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で10.4%増、国内百貨店計で6.8%増で、38カ月連続のプラスだった。

ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ・財布、宝飾、化粧品が堅調に推移した。気温が低下し寒さが増すと、婦人・紳士共に冬物のコートやセーターなど防寒アイテムが動いた。免税売上高は、国慶節があった先月と前年の実績を超えた。国内全体の購買傾向と同様に高付加価値商品への関心が高かった。

 

松屋

銀座店 18.9
浅草店 3.5
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 18.1

 

銀座店は前年比18.9%増と38カ月連続のプラスで、化粧品(29%増)、ラグジュアリーブランド(20%増)など銀座店の強みとするカテゴリーが好調に推移した。婦人衣料品(45%増)も、気温が低下により防寒衣料へのニーズが高まり、大幅な伸びを示した。

免税売上高は為替が変動する中でも44%増と全館をけん引した。銀座店全体に占める割合は前年比7ポイント増の約42%だった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 13.8
阪神梅田本店 ▲21.0
支店計 3.8
全店計 5.8

 

全店計は5.8%増で、38カ月連続でプラスだった。大阪では中旬まで最高気温が20度を超え、秋冬ファッションの動きが鈍かったが、中旬以降の気温の低下に伴い本格稼働した。前年の阪神タイガースの日本一祝賀セールの反動もあり、阪神梅田本店は前年実績を下回ったものの、それ以外の都心店各店は前年実績を上回った。免税売上高は、国慶節のあった前月を上回る前年比約4割増、阪急本店も約4割増と引き続き好調で、同月の売上高では18カ月連続で過去最高を更新した。

阪急本店は、同月対比の売上高において4カ月連続で過去最高を更新した。婦人・紳士ファッションは、いずれも2桁増と好調だった。中でも、アクセサリー、バッグ、インターナショナルファッションの売上高は約2割増、化粧品や宝飾品も2割を超える高い伸びを示した。コートやロングブーツなどはまだ動きが鈍かったが、セーターやジャケット、ネックウェア、素材感のあるバッグなどが稼働した。ブライダルニーズも引き続き活況で、アクセサリーや宝飾品では、エンゲージリング、マリッジリングが売上げを伸ばした。クリスマスギフトシーズンを迎え、アクセサリーでは早くも限定商品を自分用に購入する客がみられるなど、順調な滑り出しとなった。

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 2.4
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) ▲0.5
上本町店 3.2
東大阪店 10.1
奈良店 ▲5.9
橿原店 3.9
生駒店 3.2
和歌山店 7.8
草津店 4.4
四日市店 1.4
名古屋店(近鉄パッセ) ▲1.8
合計 0.7

 

あべのハルカス近鉄本店は、売上高が2.4%増、入店客数が4.1%増だった。13日からスタートしたクリスマスフェアで、新ビジュアルを使用した全館での装飾やPOP UPショップを実施したことが寄与した。初開催の「にっぽんの離島物語」「ぶつぶつ交換百貨店」「パンの祭典 ブーランジェリー博覧会」など多彩なイベントも集客に貢献した。

商品別では、下旬の気温の低下に伴い婦人服のコートやブルゾンなど防寒アイテムが伸長し、2桁増となった。化粧品もクリスマスコフレが人気を集め、好調に推移している。外商はラグジュアリーブランドのニーズが引き続き高く、前年を大きく上回った。


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②22年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ

《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》

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