生まれ変わる、東急田園都市線の地下5駅 第1弾「駒沢大学駅」に新店舗続々オープン
東急と東急電鉄は、田園都市線の地下区間にある「池尻大橋」「三軒茶屋」「駒沢大学」「桜新町」「用賀」の5駅を対象としたリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」を進めている。開業後40年以上経過した地下の5駅を刷新して、より心地よい空間につくり変え、賑わいを創出するのが狙い。その第1弾の駒沢大学駅では、10月18日から駅構内をはじめ東口・西口に接続するビルに、エリア初出店の7店を含む8店舗が順次オープンする。
駅構内に出店したのは、次の4店舗。駅周辺の地元店とコラボレーションした弁当や惣菜を販売するコンビニエンスストア「Open Mart」、スペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」、アイスクリームショップ「サーティワン アイスクリーム To Go」、そしてアクセサリーショップ「LUNA EARTH」だ。
駅西口には、写真のような2棟のビルが新たに誕生。外装は、地下から伸びる木に茂る葉をイメージしている。2023年に鉄道建築協会賞の佳作を受賞した東口ビルと合わせ、3本の木をイメージしたビルが、駒沢大学駅の新たなシンボルとなりそう。
「(仮称)駒沢大学駅西口ビル(2)」は、全国初の耐火・構造技術を導入した4階建ての木造で、利用者の新たなバリアフリールートでもある。地下1階には「三菱UFJ銀行ATM」が入る。「(仮称)駒沢大学駅西口ビル(1)」の1~2階には、台湾茶カフェ「ゴンチャ」が出店する。ちなみに、東口ビルでは、22年8月に「ドトールコーヒーショップ」が先行オープンしている。
駒沢大学駅の一部店舗のリーシングは、東急モールズデベロップメントが行った。今年7月に、用賀駅構内の地下1階コンコースに開設した、地域の情報発信・交流スペース「GUG Lab.(ジーユージーラボ)」も運営している。駅の未活用空間を生かして、地元の個性的な商店をはじめとする地域情報を発信したり、地域の魅力を発見できる展示を行ったり、駅と街について考えるトークイベントを開催したりして、「駅・街・人」をつなぐ取り組みを行っている。
今夏、7月17日に「『みんなで、まち案内。』VOL.1 池尻大橋駅編」を開催したが、駒沢大学駅リニューアルに伴い、10月25日から第2弾イベントとして「『みんなで、まち案内。』VOL.2 駒沢大学駅編」を開催中。地域のクリエイターや駅員によるお薦めスポット紹介に加え、地域住民や一般からのとっておき情報も展示し、地域の魅力を発信している。
なお、Green UNDER GROUNDのリニューアル第2弾は、桜新町駅。26年夏に竣工予定だ。