そごう・西武、25年福袋は池袋以外で展開 地域色豊かに
そごう・西武の2025年の福袋は「アガる」をテーマに、家計応援、体験型など、気分が上がる福袋を展開する。地元の企業や飲食店などとコラボした、店舗限定福袋も充実させた。西武池袋本店は売場の大半が改装工事中のため、それ以外の9店舗とECサイト「e.デパート」で扱う。売上げは各店で前年並みを目指す。
家計を応援する福袋としては、「紳士・婦人ハンカチ50枚×靴下50足 福袋」(2万2000円)や「贅沢フルーツセット福袋」(5400円)、「叙々苑満腹福袋」(2025円)などを用意。いずれも価格以上の内容で、“お得さ”を切り口に訴求する。
地域事業者とコラボした福袋は、コト・体験を中心に各店で企画した。そごう横浜店では、桜木町にあるレストランを貸し切り、花火大会の景色も楽しめる「奥田シェフ直営店『イリエスケープ』で横浜の花火大会を食事とともに楽しむ福袋」(100万1円)や、横浜中華街唯一のクッキングスクールで肉まんをつくる「横浜中華街『馬さんの店 龍仙』で肉まんづくり体験」(6600円)を販売する。
そごう千葉店は、野田市にあるキッコーマンの工場で見学やしょうゆづくり体験ができる「こだわりのしょうゆを知る 亀甲萬本店福袋」(4860円)、日本航空(JAL)のスタッフが成田空港内の施設を案内する「JALde 航空教室@NRT~空を身近に感じよう~福袋」(2025円)を用意。キッコーマンは、そごう千葉店にある地元にスポットを当てた売場「フードエディットチバ」に出品していることから企画した。JALは今夏に同店で子供向けの折り紙飛行機教室を初めて開催し、それがきっかけとなった。
そのほか、そごう大宮店と西武所沢S.C.では「埼玉西武ライオンズ新監督とキャッチボール体験福袋」(2025円)、西武秋田店では「あきたこまち」を米俵1俵分届ける「ご地愛(地元愛)福袋『秋田こめざんまい福袋』」(2万250円)などを展開する。
なお、そごう・西武は例年1月1日に初売りを行っていたが、25年は現段階では未定。「毎年多くのお客様に楽しんでいただいているが、従業員の働き方を見直す声もあるため、目下調整している」(担当者)という。
(都築いづみ)