2024年11月21日

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Be ACTO 武蔵浦和 「マチノバ」拠点に、野村不動産らがエリアマネジメント本格化

主催者あいさつする、野村不動産の上羽健介氏

一般社団法人ACTO 武蔵浦和(さいたま市)は、街区完成の記念とエリアマネジメントの活動拠点となる「Be ACTO 武蔵浦和」のオープニングセレモニーを9月27日に開催した。

Be ACTO 武蔵浦和は、今年8月にJR埼京線・武蔵野線の武蔵浦和駅前に開業した「プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ」内にある。プラウドシティは、野村不動産とジェイアール東日本都市開発が共同で開発し、5500㎡超の敷地に分譲住居棟(A棟・B棟)、事務所棟、商業棟がある複合施設。駅とは、高架デッキで直結している。

3階にあるBe ACTOの「マチノバ」を拠点に、プラウドシティおよび武蔵浦和周辺地域の交流や発展のためにエリアマネジメント活動に取り組んでいくのが、ACTO 武蔵浦和だ。野村不動産、ヤオコー、プラウドシティ武蔵浦和ステーションアリーナ住宅管理組合を正会員とし、2023年10月に設立。サンドイッチ・カフェの「g-stand」、オージービーフの本格ハンバーガーとクラフトビールの「BOUNTY DINER&CAFÉ」、シェアオフィスの「H¹T」の3店舗が、コアパートナーとして活動する。

地域の持続的活性化に取り組む「ACTO 武蔵浦和」

オープニングセレモニーでは、野村不動産執行役員事業創発本部事業企画部エリアマネジメント部担当の上羽健介氏が主催者としてあいさつした。

「Be ACTOはエリアマネジメントを推進しながら住みやすい街づくりに貢献していくための取り組みです。武蔵浦和では建物のデッキ沿いにあるマチノバを拠点にして、地域の企業、団体の方々、古くからお住まいの方、新しくお住まいになられた方などに参加いただき、色々な接点を持ち、コミュニケーションを取りながら活動してまいります。

私達、野村不動産は街づくりにも関与し、自分の住む街をより良くしていく考え方をシビックプライドと表現し、シビックプライドを醸成して、街に愛着を育んで何世代にも亘って住みたくなるサステナブルな街づくりを目指していきます。野村不動産グループが伴走するエリアマネジメントの仕組みであるBe ACTOのACTOは、誰にでも開かれた場所ということで『開く扉』であり、『様々な活動のきっかけとなるアクション』であることを込めてネーミングしました」と語った。

ACTO 武蔵浦和正会員で事業主であるヤオコー取締役開発本部長CSOの八木橋博亮氏は「ちょうど10年前、この土地の一角をヤオコーが取得したときには1階建てのスーパーマーケットを作る計画でした。しかし、こんな一等地にそれはないだろうと、計画を変更した経緯があります。野村不動産様から提案いただいてタッグを組んでやってきて、こんな素晴らしい建物ができました。武蔵浦和が住みたい街、住みやすい街となるよう、私どもヤオコーも微力ながら努力していきます」。

ACTO 武蔵浦和理事の直井薫子氏は「私ども事務局としては、コミュニティスペースのマチノバにある施設をお貸ししたり、広場やデッキ、1階のヤオコーさんの脇の広場などを、街の方々が自分らしく居られる場所として活用していただけるよう、コンシェルジェのような役割を担って、皆さんがやりたいことを形にし、地域がより活気づくようサポートしていきます」と抱負を語った。

登録無料で、自在に使える「マチノバ」

注目の拠点、マチノバは、登録無料の会員制。会員専用シェアラウンジをはじめ、レンタルキッチン、レンタルスペース、シェア本棚などがある。

シェアラウンジは休息したり、飲食物を持ち込んで読書や勉強をしたり、地域交流を促したりするスペース。コンシェルジュが、施設の活用をサポートする。

レンタルキッチンは2部屋あり、一方では、その場で作った料理や菓子を飲食店のように接客販売できる。もう一つは、菓子製造業許可取得者の業務用機材設置キッチンとなっている。

レンタルスペースは会議、セミナー、ワークショップ、マルシェ、展示会など、幅広い使い方ができる。

シェア本棚は、88人の街の本好きが薦める本の貸し出しや、本棚オーナーになって自分の貸本棚を作れる。

また、商業棟5階の屋上テラスは、エリアマネジメントに役立つ活動であれば、広場を貸し切ったイベントも可能である。

横浜市の日吉からスタートしたBe ACTOの活動拠点は、すでに都内の亀戸、目黒、そして稲城市の「南山BASE」の計4カ所がある。武蔵浦和が加わって、5拠点目が始動したことになる。