2024年11月22日

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キリンビール、クラフトビール事業部を発足

左からクラフトビール事業部長の大谷哲司氏、スプリングバレーブルワリー株式会社の井本亜香社長

キリンビールは1日、クラフトビールの事業部を発足した。これまでもクラフトビールの拡販に向け様々な施策に取り組んできたが、マス向けのプロモーションを得意とする同社とは異なる文化の組織が必要と判断した。2026年の酒税改正を大きな契機として、30年にクラフトビール市場のビール類市場内の構成比を5%以上(金額ベース)にすることを目指す。

同社は15年に直営の飲食店「スプリングバレーブルワリー東京」の開設を起点にクラフトビール事業へ参入した。17年にはクラフトビールの業務用サーバー「タップ・マルシェ」の事業を始め、21年には量販品として「スプリングバレー」ブランドを立ち上げた。

ここからさらにクラフトビール市場を活性化し、市場規模を拡大させるため、専門の事業部を立ち上げた。キリンビールとは異なる文化の組織にしていくことが大きな目的で、そのためヤッホーブルーイングから2人が出向している。

今下期(7~12月)の取り組みとしては、副原料を使った季節限定商品の発売、ヤッホーブルーイングと初のコラボ施策、地域の小規模ブルワリーを対象とした「品質官能評価会」などを実施している。品質官能評価会とは、お互いのビールを分析し、品質向上のために議論するイベントのこと。これまでも行っていたが、今年は昨年より2工場増やして6工場で開催する。

9~12月に亘り展開される、日本産ホップ推進委員会が主催する「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2024」にも参加し、今月19~20日のメインイベントはスプリングバレー東京で開催する。17ブルワリー・20種の日本産ホップのビールを提供し、クラフトビールに合うおつまみも12品用意。様々な角度から日本産ホップの魅力を発信する。