メリーチョコの「ルル メリー」好調、世界観の打ち出しが奏功
2024/10/11 1:42 pm
メリーチョコレートカムパニーの「RURU MARY’S(ルル メリー)」が好調だ。2023年6月にブランド初の路面店「ルル メリー 青山通り店」を開店したことをきっかけに、売上げが増加。これまで以上にブランドの世界観が表現でき、感度の高い客へのアプローチも可能になった。
ルル メリーは、「もっとおいしく、もっとたのしく 時間が生み出すコミュニケーション」がコンセプトのブランドで、細く絶えず続くさまを表す言葉「縷々(るる)」から名を付けた。「チョコレートのある豊かで幸せな時間」をイメージし、山や湖、花といった自然のモチーフをパッケージや商品に取り入れている。
同社によると青山通り店の23年6月~24年3月の売上高は、22年に展開していた直営の3店舗に対して、前年同期比で倍以上の高い伸び率を示した。担当者は「演出したい世界観を表現できる路面店に、販路を一度絞ったのが奏功した。渋谷や表参道に近い青山エリアという立地も良かった」と話す。
同店は渋谷駅から徒歩6分、表参道駅から徒歩8分の距離にある。ブランドのアートディレクターを務める川上恵莉子氏が監修し、緑や木々をイメージした温かみのあるグリーンの壁面、アンティーク家具の脚をイメージした柱、華やかさを演出する金の飾り棚などを採用。ルル メリーらしさを演出している。
特に人気なのが、昨年11月に発売した「お花のティグレ」(864円~2592円)だ。「ティグレ」はフランスの焼き菓子で、国産バターとチョコチップを混ぜた生地の中央に、チョコレートを入れている。味はスイートチョコレートに金箔をトッピングした「ショコラ」とホワイトチョコレートにバラを飾った「ローズ」の2種類。発売当初から支持が高く、品薄になることもしばしばあったという。
お花のティグレは通年商品だが、今年は春夏限定で「お花のティグレ(オレンジ)」を、秋冬限定で「お花のティグレ(アーモンドキャラメル)」を展開する。10月2日に発売したお花のティグレ(アーモンドキャラメル)は、香ばしいアーモンドパウダーを入れた生地に、コク深いキャラメルチョコレートを合わせた。9月30日に先行発売した青山通り店では、早速売上げシェアの上位に入っている。
そのほか今秋冬は、長野県産のりんごパウダーを合わせた「季節のショコラサブレ(林檎)」(410円~1620円)、国産栗パウダーをハイミルクチョコレートと合わせた「ルルショコラ(マロン)」(1粒432円)を季節限定で販売。通年商品では新たに、ボリビア産カカオマス68%のビターガナッシュを使った「ルルショコラ(ビター)」(1粒432円)を発売した。