2024年11月22日

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東急不動産HDら、渋谷駅半径600m以内に傘のレンタルスポット設置

傘のシェアリングサービス「アイカサ」

東急不動産ホールディングス(以下、東急不動産HD)と傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営するNature Innovation Groupは8月28日、渋谷駅半径600m以内の全レンタルスポット(傘立て)で、東急不動産HDが製作したオリジナルの晴雨兼用傘(一級遮光)の本格提供を開始した。9月中にはアイカサ初となる街全体でコンビニを超える100カ所のレンタルスポットの設置が完了する予定だ。

この取り組みの背景には、今年6月に始動した「傘のいらない街 渋谷」プロジェクトがある。東急不動産HDとアイカサが渋谷区、一般財団法人渋谷区観光協会の後援の下で6月19日、渋谷駅半径600mにコンビニの店舗数を超える100カ所以上の傘立て設置に踏み切った。街全体を巻き込みながら、コンビニを超えるインフラになることで「使い捨て傘ゼロ」を目指すだけでなく、環境保全に寄与しながら雨の日の経済圏を活性化し、渋谷エリアの資産価値を向上させる。

加えて、猛暑が続く夏の熱中症対策に日傘が有効なことも実施に踏み切った理由だ。今夏は梅雨明けに“10年に一度レベル”の高温が続き、全国各地で40℃近い猛暑が相次いだ。また、アイカサが今年7月に実施した「夏の日傘需要に関する調査」(全国の10代~50代の男性500名・女性500名対象)で、男性の2人に1人が熱中症対策で「日傘を利用したい」と回答した一方で、「持ち運びの不便さ」「普段の使用機会の少なさ」「価格の高さ」などの理由から、日傘の「購入への抵抗感」が女性の約4倍(44・6%)に上った。

老若男女、年齢問わず利用できるデザインを採用した晴雨兼用傘

これらを踏まえ、アイカサと東急不動産HDはオリジナルの傘2種を製作。そのうちの1つ、東急HDのスローガンである“WE ARE GREEN”の緑がアクセントの晴雨兼用傘は、一級遮光として90%以上を超える遮光率や紫外線遮蔽率で、男性の日傘需要に対応するとともに、性別を問わず利用しやすいデザインとなっている。

すでにアイカサスポットは東急プラザ表参道「オモカド」、東急プラザ原宿「ハラカド」、渋谷フクラス、渋谷ソラスタ、渋谷BEAM、渋谷センタープレイスなど22か所に設置されており、Shibuya Sakura Stageとキュープラザは9月以降の設置を予定する。

(塚井明彦)