2024年11月23日

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2024年8月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 8.9
堺店 ▲0.2
京都店 ※1 14.0
泉北店 ▲0.5
日本橋店 9.3
横浜店 5.2
新宿店 11.8
玉川店 ▲2.1
大宮店 ▲8.6
柏店 ※1 ▲3.6
㈱高島屋 各店計 7.3
岡山高島屋 ▲13.3
高崎高島屋 ▲14.6
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計※2 6.2

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。

店頭売上高は前年比6.2%増と20カ月連続のプラスで、19年比は12.2%増、18年比は16.4%増といずれも上回った。免税売上高は47.1%増、19年比105.6%増、18年比86.7%増だった。免税を除いた店頭売上高は0.3%減(既存店対比1.5%増)、19年比1.6%減(同4.2%増)、18年比3.0%増(同9.5%増)。台風7号、10号の影響があったものの、国内顧客、インバウンドいずれも既存店比で前年を超えた。

店舗別では12店舗中、5店舗で前年を上回った。京都店(14.0%増)は20カ月連続の2桁増となった。新宿店(11.8%増)、EC店(9.6%増)、日本橋店(9.3%増)、大阪店(8.9%増)、横浜店(5.2%増)が前年実績を上回った。

商品別売上高(同社分類による13店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、食料品、サービスが前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 6.3
大丸梅田店 6.3
大丸東京店 6.3
大丸京都店 8.1
大丸神戸店 3.7
大丸須磨店 3.5
大丸芦屋店 ▲3.9
大丸札幌店 20.3
大丸下関店 ▲3.6
松坂屋名古屋店 2.2
松坂屋上野店 5.5
松坂屋静岡店 0.0
松坂屋高槻店 ▲0.7
店 計 6.5
法人・本社等 15.1
大丸松坂屋百貨店 合計 6.8
博多大丸 7.0
高知大丸 1.2
百貨店事業 合計 6.8

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で6.8%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も6.8%増で、共に35カ月連続のプラスとなった。下旬の台風により下関店、博多大丸が2日、高知大丸が1日臨時休業したマイナス要因があったものの、宝飾品、ラグジュアリーブランド、化粧品が引き続き好調に推移した。

店舗別では、15店舗中12店舗が前年実績を上回り、札幌店(20.3%増)京都店(8.1%増)、博多大丸(7.0%増)の伸び率が高かった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は39.6%増、客数は47.6%増、客単価は5.5%減となった。19年比は80.1%増、18年比は75.8%増だった。

大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は6.5%増、国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比2.1%増だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 28.4
三越日本橋本店 店頭 3.7
三越銀座店 12.8
伊勢丹立川店 ▲5.3
伊勢丹浦和店 ▲4.5
三越伊勢丹 計 16.7
札幌丸井三越 2.4
函館丸井今井 ▲6.4
仙台三越 ▲4.0
新潟三越伊勢丹 ▲1.5
静岡伊勢丹 ▲1.9
名古屋三越 1.2
広島三越 ▲15.5
高松三越 10.5
松山三越 ▲4.3
岩田屋三越 4.3
国内グループ百貨店 計 1.5
国内百貨店 計 11.0

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で16.7%増、国内百貨店計で11.0%増で、35カ月連続のプラスだった。台風10号の影響により岩田屋本店、福岡三越、岩田屋久留米店が2日間、静岡伊勢丹、広島三越が1日臨時休業したものの、両本店、三越銀座店の3店舗が好調を維持。3店舗いずれも14カ月連続で18年実績を上回っている。

これまでと同様に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾・時計、化粧品が好調だった。伊勢丹新宿本店では、上顧客向けのイベントを実施し売上げを伸ばした。免税売上高は前年を上回る実績で、全体の購買傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品など高付加価値商品への関心が高かった。

 

松屋

銀座店 16.0
浅草店 12.4
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 15.9

 

銀座店は前年比16.0%増の35カ月連続のプラスで、ラグジュアリーブランド(約32%増)、化粧品(同30%増)、時計(同25%増)など銀座店の強みとするカテゴリーを軸に、売上げを大幅に伸ばした。浅草店は12.4%増と伸び率が高く、両店舗計では15.9%増だった。

免税売上高は約60%増となり、先月より為替が円高傾向に推移したものの、増勢が続いている。特に中国からのインバウンドが増大し、化粧品をはじめとした百貨店の強みである商品の買い回りが進んでいる。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 15.5
阪神梅田本店 9.6
支店計 5.2
全店計 11.1

 

全店計は11.1%増で、35カ月連続でプラスだった。月前半は連日猛暑日を更新し、月末には台風10号が西日本を横断した影響で博多阪急が2日間臨時休業したが、お盆休みは最大9連休となるなど日まわりが良く、都心店を中心に来店客数が順調に推移した。盛夏ファッションが好調だったが台風により月末の来店客数と売上げが振るわず、全店売上げは1割増に落ちついた。

免税売上高は前年に対して約5割増、阪急本店は約6割増と引き続き好調で、同月の売上高は15カ月連続で過去最高を更新した。

阪急本店は、同月対比で過去最高の売上高を更新した。婦人ファッションは2割を上回る好成績で、中でもバッグの売上げは約4割増と高い伸びを示した。盛夏ファッションは活況が続き、婦人服ではアイテム追加と定価商材の販売強化が寄与しプラス基調が継続している。

服飾雑貨は8月1日からスタートしたクリアランスで、パラソル、帽子に加え、特にサングラスが動いた。革小物やバッグは、秋の新色や新作の入荷が本格化し、好調に推移している。宝飾品も約4割増と高い伸びを示した。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 3.1
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) ▲2.0
上本町店 0.6
東大阪店 ▲1.4
奈良店 5.9
橿原店 ▲2.9
生駒店 4.2
和歌山店 ▲1.2
草津店 2.8
四日市店 ▲4.6
名古屋店(近鉄パッセ) ▲11.0
合計 ▲1.1

 

あべのハルカス近鉄本店は3.1%増、入店客数は5%増だった。ファミリー向けイベントや人気催事の開催、お盆商戦での食料品強化がプラス要因となった。

商品別では、食料品が惣菜や菓子を中心に好調に推移し、グローサリー売場でも防災備蓄品が売上げを伸ばした。衣料品では、Tシャツやワンピースなど冷感素材の衣料品などを中心に婦人服が好調だった。外商売上げは、ホテルで開催した顧客向け販売会が奏功して高伸した。


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