「イッセイ ミヤケ パルファム」、新作は“塩”がテーマ
2024/08/29 5:15 pm
「イッセイミヤケ パルファム」は、塩をテーマにした香水「LE SEL D’ISSEY(ル セルドゥ イッセイ)」を発売する。海を思わせる天然のマリン シーウィード(海藻)やオークモス、大地を想起するジンジャーやベチバー、シダーウッドなどの香料で、海と大地の対話を表現した。28日にイッセイ ミヤケ直営店で先行発売し、9月4日に全国発売する。
同商品は、三宅一生氏のアイデアから始まった。三宅一生氏は1994年に“水”の香りを表現した「ロードゥ イッセイ プールオム」を発表し、ロングセラーの名品となった。その後、自然のエレメントである塩から再びインスピレーションを得て、開発に至った。
調香師にはカンタン・ビシュ氏、ボトルデザインには三宅氏らのもとでデザインを学んだ吉岡徳仁氏、ビジュアルイメージは映像監督や写真家として活躍するマーカス・トムリンソン氏が担当した。吉岡氏は「塩を光で表現したいという想いから、ボトルの中心から光を放つように設計した」と説明する。
「ル セルドゥ イッセイ オードトワレ」が50ml(1万780円)、100ml(1万4850円)の2種類と、150mlのリフィル(1万6940円)を揃える。シャワージェル(200ml、5390円)も発売する。環境への配慮として、ボトルにはリサイクルガラスを20%、パッケージの素材にはアップサイクルされたシーウィードを10%使用する。
発売を記念し、東京ミッドタウンの「21_21 DESIGN ギャラリー3」で「イッセイ ミヤケ ル セルドゥ イッセイ:イマジネーション オブ ソルト」展を開催している。吉岡氏が香りのインスタレーションを手掛けた。館内ではボトルデザインのプロセス紹介や、ビシュ氏のインタビューを含むスペシャル映像などを展示する。期間は8月28日~9月8日。
同ブランドはこれまで200以上の商品を発売してきたが、同商品は中でも特別な位置付けとなる。担当者は「三宅一生が手掛けた最後の香水であり、今年はイッセイ ミヤケ パルファムの30周年という記念の年。より多くの方に、香りを感じていただきたい」と語った。