西川、2024年度「睡眠白書」発表 子供の睡眠実態にも注目

2024/08/27 10:05 am

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西川は、1万人の睡眠実態を追った「nishikawa 睡眠白書 2024」(以下、睡眠白書)を発表した。社内研究機関である「日本睡眠科学研究所」(以下、睡眠科学研究所)監修の下、各世代の睡眠時間の不足や満足度、睡眠の質といった睡眠に関するあらゆる実態を調査。7年目となる今年は、厚生労働省の「健康づくりの睡眠ガイド2023」の指針に沿って、高齢者、成人、小学校から高校生までの子供達のライフステージごとの睡眠実態も調査した。そのうち、高校生の約8割が平日に適正な睡眠時間が取れていないことが判明。親からみた子供の睡眠満足度についても、4割が満足していないという回答が得られた。結果の詳細については、9月3日の「秋の睡眠の日」に合わせて同社ホームページで公開する。

今回は厚生労働省がまとめた「健康づくりの睡眠ガイド2023」の指針を基に、各世代のライフステージにおける睡眠実態を調べた。同ガイドでは高齢者、成人、子供のライフステージごとに適正な睡眠時間の確保が推奨されている。床上時間について、高齢者は8時間を超えない時間、成人は6~8時間、小学生は9~12時間、中学生と高校生は8~10時間を適正な目安としている。睡眠科学研究所は、平日と休日・祝日の睡眠時間を各世代の人から聴取し、ライフステージ別に比較した。すると、高齢者と成人、小学生から中学生までの子供は、約半数~6割が平日でも休祝日でも適正な睡眠時間が取れていた。一方、高校生の約8割が平日に適正な睡眠時間が取れていないことが明らかとなった。

さらに親から見た子供の睡眠についても調査を行った。まず「子供の睡眠満足度」は、全体では「満足・計」が52.9%で「不満足・計」を上回ったが、「満足・計」のうち「十分に満足」は16.6%とわずか2割弱の結果となった。学齢別における「満足・計」は小学校高学年の65.0%が最も高く、中学生は47.1%、高校生は41.4%と学齢が上がるほど低下傾向が見られた。

次いで「子供の睡眠で困っていること」について調査したところ、52.1%の親が何らかの悩みを持っていることがわかった。困りごとの内容は「夜更かししている」(17.5%)がトップで、「寝る前まで電子機器を使っている」(15.8%)、「寝相がひどい」(12.7%)が続けて挙がった。学齢別で見ると、夜更かしは高校生で31.7%と、他の学齢と比べて10ポイント以上高い数字が示された。

この結果を受け、睡眠科学研究所は「子供の睡眠不足は成長の遅れだけでなく、注意力や集中力の低下にもつながる。睡眠時間をしっかりと確保し、睡眠の質を上げる必要がある」と提言する。

「キッザニア東京」で実施されている「ぐっすりウィーク」の様子

西川は29日まで、こどもの職業・社会体験施設のキッザニア東京で「ぐっすりウィーク」を開催している。期間限定オープンの「睡眠研究所パビリオン」では、子供達が睡眠研究者として睡眠の大切さや良質な睡眠に適した環境を科学的な視点で学べる。こうした取り組みを通じて、子供達と親に睡眠のメカニズムや良質な睡眠がもたらすメリットへの知識を深めてもらう考えだ。西川は「睡眠に対する意識や行動を見直し、健康で前向きな生活を送るきっかけになってほしい」とコメントした。

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