大丸心斎橋店、大規模改装で66ショップがオープン

大丸松坂屋百貨店は、大丸心斎橋店の大規模改装の詳細を発表した。6月に第1弾として発表した13ショップと合わせ、 今年9月から来年2月までに計66ショップが順次オープンする。うち新規出店が33、移転・リニューアルが33となる。リニューアルテーマは、「世界と未来に向けて進化する百貨店へ」。売場の65%を定借契約とした2019年の改装から5年が経ち、25年の大阪・関西万博、26年の大丸大阪出店300周年に向け、リアル店舗ならではの世界観の演出を強化する。

同店はラグジュアリーブランドが並ぶ御堂筋に立地し、継続的に20～40代の売上げシェアが拡大している。これを踏まえ、全館に高感度ブランドを集積し、若年富裕層のさらなる取り込みを目指す。免税売上げも好調なことから、日本の文化伝統工芸やジャパンポップカルチャーを体験できるコンテンツも増やす。

ファッションでは、関西最大級となる「JIL SANDER」、関西初出店の「AMIRI」をはじめ、「アライア」「Max Mara」「R&Co.」「theory luxe」「WACOAL The Store」などが新規出店。フレグランスでは「Maison Margiela REPLICA Fragrances」「FUEGUIA 1833」、ウエルネス・ビューティーでは「日本橋西川」「エアウィーヴ」「A.GLOBAL salon」、ゴルフでは「MARK&LONA」を導入する。

時計売場は面積を約65％拡大し、「VACHERON CONSTANTIN」「Jaeger-LeCoultre」「PANERAI」「LUXUARY TIMELOUNGE」「カシオウォッチプレミアムショップ」「Jean Rousseau Paris」が出店。伝統工芸品では「漆器 山田平安堂」「朝日堂」、ジャパンポップカルチャーでは「カービィカフェ OSAKA」「カービィカフェ ザ・ストア OSAKA」がオープンする。

食品は地下1階のフードホールに「OSMIC DISH」が入るほか、カフェとして「祇園辻利／茶寮都路里」「伊藤園 練」がオープン。スイーツ・ベーカリーでは「GOOD NEWS OSAKA」「立町カヌレ SHINSAIBASHI」、惣菜・デリでは「叙々苑 大丸心斎橋 お弁当専門店」「神戸ビフテキ亭DELI PREMIUM」「コリアンデリ ソー」などが新規出店する。

小室孝裕店長は「直近の業績はコロナ禍前の19年を大きく上回っており、大阪出店300周年を前に確かな手応えを実感している」と話す。今回の改装でさらに店頭の魅力を向上させ、成長を加速させていく構えだ。