東武池袋本店、「金田一少年の事件簿」とコラボした推理ミステリー開催
東武百貨店池袋本店は、人気漫画「金田一少年の事件簿」とコラボした施設周遊型の体験型ミステリーイベント「東武百貨店 ミラクルショー殺人事件~消えた遺体と赤い薔薇~」を開催している。参加者は探偵となり、店内を探索して事件の謎を推理する。期間は6月19日~2025年1月19日。開始から1カ月で、すでに300人以上が参加している。
池袋では、池袋をミステリーの聖地とすることを目的とした産官学連携プロジェクト「池袋ミステリータウン」が推進され、各所で様々なイベントが企画されている。「金田一少年の事件簿」とのコラボは今回が第4弾となる。東武池袋本店は、池袋西口エリアの活性化と、新客の来店促進を目的に参画を決定した。
ゲームの内容は、同店の屋上で開催予定だった「ミラクルショー」のリハーサルの日に殺人事件が発生し、その謎に迫るというもの。「金田一少年の事件簿」と同じ世界観の設定で、キャラクターの名前も登場する。今回のために制作されたオリジナルストーリーで、東武池袋本店ならではの要素もストーリーに盛り込まれている。同イベントを担当した、販売推進部販売促進企画課主任の生井将貴氏は「私も内容を知らずに参加したかった、と思うほど面白い」と太鼓判を押す。
参加方法は、事前にオンラインでチケット(税込み3000円)を購入し、地下1階10番地の「おやつテーブル」のカウンターに行くとゲーム用の資料が配布される。その後音声アプリも活用して館内を巡り、QRコードなどから情報を収集。巡回スポットの内1カ所は“犯行現場”で、探偵さながらの現場検証ができる。最後にアプリで自分の推理を入力し、答え合わせをすると完了となる。
これまでの参加者は300人超で、20~30代と思われる男女カップルや男性1人客、親子連れなどが多い。「当店では来店頻度の少ないお客様が多く参加されている」と生井氏は述べる。参加前や参加中に同店のカフェやショップを利用する客もおり、狙い通り、新客との接点拡大に成功している。
このような体験型のイベントやゲームは「目的来店」を創出するが、滞在時間が長いという特徴もある。自然と施設の利用につながるため、今後も経済効果や同店への親しみの醸成に期待ができそうだ。
(都築いづみ)