2024年10月30日

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大丸松坂屋百貨店、心斎橋共同センタービルディングを子会社化

大阪・御堂筋に面する「大丸心斎橋店」

J.フロント リテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店(以下、大丸松坂屋)は22日、心斎橋共同センタービルディング(以下、SCB社)の発行済普通株式の42.6%を取得し、連結子会社とすることを発表した。ならびに大丸松坂屋が三信との間で、株式譲渡契約を締結することも発表した。

SCB社からの株式譲渡は2回に分けて行う。1回目は今年7月31日、2回目は1年後の2025年7月31日を予定している。1回目の株式譲渡に先駆けてSCB社は三信から自己株式7400株を取得し、2回目の株式譲渡を行った後に大丸松坂屋のSCB社の議決権所有割合は100%となる。

SCB社が保有する建物は、1970年から大丸心斎橋店南館として営業している。最近では特選ブランドやインバウンド向けに化粧品売場、免税カウンターなどを運営している。大丸松坂屋は心斎橋エリアにおいて、大丸心斎橋店南館だけでなく、大丸心斎橋本館、心斎橋パルコなども運営。周辺他社施設とのエリア連携、人財交流などを積極的に進めている。

今回の完全子会社化により、今後の心斎橋エリア戦略について大丸松坂屋は「当社による自由度の高い事業計画策定が可能となる。大丸心斎橋南館を含めた将来像の検討を進め、心斎橋エリアにおけるリテールの拡張や街の賑わい創出・魅力向上に資する計画推進を通じて、当社グループの同エリアでのプレゼンスをさらに強化していく」とコメントした。