2024年06月30日

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東急の「渋谷アクシュ」が7月8日開業、商業フロアに15テナント

渋谷二丁目17地区市街地再開発組合とその参加組合員である東急は5月21日、大型複合施設「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」の開業日を7月8日に決定した。同施設のコンセプトは「TSUNAGI-BA」。渋谷二丁目の飲食ゾーンと青山の文教エリアとのつながりを生かし、渋谷を代表するエリアである奥渋や渋南などに続く“青渋”のアイコンになることを目指す。決定同日には、低層階の商業施設に入る15のテナントについても発表した。

同施設が位置する渋谷二丁目は渋谷駅東口から青山方面へと続く地域。幹線道路に囲まれ、周辺エリアとの円滑な回遊が妨げられてきたことや、オフィス中心のエリアということもあり、人々が集い、賑わいが生まれる場所が不足していた。こうした課題に対して、今回のコンセプト「TSUNAGI-BA」が掲げられた。

渋谷アクシュが位置する渋谷駅東口エリアマップ

渋谷アクシュは、地下3階~地上23階、高さ120m、延床面積約4万4543㎡の規模でなるオフィス主体のビル。商業施設となる1~4階の商業フロアには、新業態や初出店の店舗を含む飲食テナント、アートギャラリー、健診センターなど15テナントが出る。ワーカーや学生が日常的に利用できるカフェやレストランに加え、パブリックアートをはじめとした芸術作品に触れながら食事やワインをゆっくり楽しめるイタリアンなど、様々な利用シーンを彩る店舗が集積する。

渋谷駅東口エリアの歩行者ネットワークをつなぎ、人々が集う空間として、渋谷駅方面と青山方面にそれぞれの玄関口となる広場も設けられる。渋谷駅方面の広場では、大型シースルービジョンの設置やキッチンカーの出店などにより賑わいを創出。青山方面の広場では、現代アートギャラリーやアートバーを出店するNANZUKAのパブリックアートプロジェクト「NANZUKA PUBLIC」により、訪れた人がアート作品に触れる機会をつくる。アート作品は年に2~3回ほど入れ替えながら継続的に展示される予定で、第1弾は世界的に活躍するフランスのアーティスト・Jean Jullien(ジャン・ジュリアン)氏の作品が登場する。

青山方面の広場に展示されるパブリックアートイメージ

商業フロアの1階に入るテナントは、東京初出店となる沖縄・恩納村のハワイアンカフェ&ダイナー「hale’aina HOA」、渋谷エリア初出店のスパイスカリー&クラフトビールの「Spice Theater」、関東に展開する本場タイ料理パイオニアレストラン「チャオタイ渋谷アクシュ店」、中華料理の「餃子の店 おけ以」(25年オープン予定)、「Single O Shibuya」(コーヒースタンド)など。2階にはイタリアの街角にあるバールをコンセプトにしたカフェ「ANTICO CAFFÉAL AVIS」、初出店となる日本料理・居酒屋の「塩・酒・肴 中井商店」、渋谷の現代アートギャラリーNANZUKAによるバー「NANZUKA TAKEN」、東京初出店となる葉山で人気の一軒家イタリアン「Trattoria Pizzeria 207」、新業態のスペイン料理「Cerveza JPN」、3階にはタリーズコーヒー(カフェ)、アートギャラリー「NANZUKA」(25年オープン予定)が入居する。

4階には、首都圏に11施設を展開する健診センターが「総合健診センターヘルチェック 渋谷アクシュ」を、渋谷に初出店する(8月オープン予定)。法定健診はもちろん、人間ドックや生活習慣病、レディースドックに、最新の3.0テスラMRIを導入した脳ドックや、各種オプション検査を毎日実施。すべてのコースを男女別専用フロアで受診でき、女性フロアは医師を含めすべて女性スタッフが対応する。

(塚井明彦)