2024年07月02日

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2024年5月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 42.8
堺店 ▲3.3
京都店 ※1 31.5
泉北店 ▲2.8
日本橋店 21.8
横浜店 ※1 12.1
新宿店 28.4
玉川店 14.8
大宮店 7.0
柏店 ※1 ▲9.0
㈱高島屋 各店計 23.2
岡山高島屋 ▲15.7
岐阜高島屋 14.6
高崎高島屋 8.5
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 21.6

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

店頭売上高は前年比21.6%増と17カ月連続のプラスで、19年比は24.1%増、18年比は24.2%増といずれも上回った。免税売上高は222.9%増、19年比156.9%増、18年比158.0%増。ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が押し上げ、単月としては3カ月連続で過去最高を更新した。免税を除いた店頭売上高は6.4%増、19年比7.4%増、18年比7.3%増。国内顧客は気温の上昇に伴い、ブラウス、カットソーや日傘、帽子などが堅調に推移した。

店舗別では13店舗中、9店舗で前年を上回った。大阪店(42.8%増)、京都店(31.5%増)は依然として増勢が続き、17カ月連続の2桁増となった。先月に引き続き新宿店(28.4%増)、日本橋店(21.8%増)も高い伸長率を維持している。玉川店(14.8%増)、岐阜高島屋(14.6%増)、横浜店(12.1%増)も高い伸びを示した。

商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、リビング、美術、サービスが前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 54.1
大丸梅田店 11.7
大丸東京店 9.5
大丸京都店 36.7
大丸神戸店 17.8
大丸須磨店 ▲1.6
大丸芦屋店 0.1
大丸札幌店 20.7
大丸下関店 ▲4.6
松坂屋名古屋店 11.4
松坂屋上野店 5.8
松坂屋静岡店 1.1
松坂屋高槻店 3.1
店 計 20.5
法人・本社等 42.2
大丸松坂屋百貨店 合計 21.3
博多大丸 25.8
高知大丸 ▲7.5
百貨店事業 合計 21.3

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で21.3%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も21.3%増で、共に32カ月連続でプラスとなった。ラグジュアリーブランドや化粧品などを中心にインバウンドが伸長した。また、上顧客を対象とした催事効果もあり外商売上げが好調に推移した。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は276.4%増、客数は150.9%増、客単価は50.0%増で、過去最高を更新した。店舗別では、15店舗中、12店舗が前年実績を上回った。名古屋店は大型改装により婦人服売場面積が7割減となったものの、インバウンドが好調で前年比2桁増となった。

大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は20.5%増、国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比1.7%増。大丸松坂屋百貨店(既存店)の免税売上高は19年比118.4%増、18年比168.2%増だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 27.5
三越日本橋本店 店頭 16.9
三越銀座店 36.1
伊勢丹立川店 3.0
伊勢丹浦和店 ▲3.9
三越伊勢丹 計 23.4
札幌丸井三越 0.9
函館丸井今井 4.1
仙台三越 ▲3.8
新潟三越伊勢丹 ▲7.9
静岡伊勢丹 ▲1.6
名古屋三越 6.8
広島三越 3.3
高松三越 5.9
松山三越 ▲14.9
岩田屋三越 23.9
国内グループ百貨店 計 8.2
国内百貨店 計 17.7

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で23.4%増、国内百貨店計で17.7%増で、32カ月連続のプラスだった。3店舗共に11カ月連続で18年実績を上回っている。

これまでと同様に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾、化粧品が好調だった。気温上昇に伴い、夏物アイテムへの関心の高さも継続している。

免税売上高は、国内百貨店計(既存店)で単月最高売上高を記録した24年4月をさらに更新した。全体傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品などの高付加価値商材に動きがあった。

 

松屋

銀座店 43.6
浅草店 ▲8.4
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 40.8

 

銀座店は前年比43.6%増と大幅な伸びを示し、32カ月連続でプラスとなった。宝飾は170%増、時計は約94%増、ラグジュアリーブランドは約92%増、化粧品は約69%増と銀座店が強みとするカテゴリーを軸に売上げを大幅に伸ばした。浅草店(8.4%減)はマイナスに転じたものの、両店舗計で40.8%増と先月を上回る業績だった。

免税売上高は円安の影響などで、前年比約199%増となり、売上げをけん引した。銀座店全体に占める割合は55%だった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 46.1
阪神梅田本店 8.9
支店計 12.0
全店計 29.1

 

全店計は29.1%増で32カ月連続でプラスだった。ゴールデンウィークは遠方からの客や帰省客など幅広い層の来店で賑わい、都心店を中心に売上を伸ばした。母の日やインバウンドの活況もあり、全店売上高は前年比約3割増となった。中でも、阪急本店は約5割増と全体をけん引した。

免税売上高は、前年に対して約4.0倍、阪急本店は約4.1倍と引き続き好調で、ゴールデンウィーク後も高水準を維持している。同月対比として12カ月連続、単月としても4か月連続で過去最高額を更新した。

阪急本店は、5カ月連続で同月対比の過去最高売上高を更新。婦人・紳士ファッション全般の好調は続き、インバウンドの押し上げもあり、各カテゴリーの売上高は2割を上回る伸びを示した。特にアクセサリーやバッグ、インターナショナルファッション、宝飾品は5割増を超えた。婦人ファッションではゴールデンウィークの旅行や外出に着用できるデイリーニーズのドレスが好調だった。服飾雑貨では帽子やスニーカー、サンダルも動いた。紳士はTシャツやカジュアルシャツ、スニーカーなどのカジュアルアイテムが人気だった。母の日需要として機能性のあるスカーフや帽子のほか、高額なバッグや財布にも動きがあった。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 18.0
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 13.6
上本町店 3.0
東大阪店 13.8
奈良店 ▲4.6
橿原店 ▲3.1
生駒店 3.6
和歌山店 ▲0.9
草津店 4.0
四日市店 ▲1.0
名古屋店(近鉄パッセ) ▲11.6
合計 6.6

 

あべのハルカス近鉄本店は18.0%増で同月対比で過去最高額を記録した。ゴールデンウィーク期間に新たな催事やワークショップを実施し、下旬には近鉄グループと連携した北陸物産展を開催するなど、多彩なイベントを実施した結果、幅広い世代の集客につながった。免税売上高も前年比約3倍となった。

商品別ではラグジュアリー、高額品が引き続き売上げをけん引した。先月フランチャイズ契約でオープンした「KAFE OTTE(カフェ オッテ)」の効果で回遊性が向上し、同フロアのアクセサリーや母の日ニーズのハンカチなどの婦人洋品も好調に推移した。

 


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