2024年07月04日

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キリンビール、中元ギフトにクラフトビールの新フレーバーを投入

クラフトビールブランド「スプリングバレー」は5月に直営店をリニューアルするなど、現在力を入れている領域だ

キリンビールは、2024年の中元ギフトセットを発売した。定番の「キリン一番搾り生ビール(以下、一番搾り)」シリーズに加え、今年はクラフトビールブランド「スプリングバレー」から「JAPAN ALE<香>」が初登場。合計20種類で、5月下旬から全国で順次展開している。

中元ギフト市場のビールカテゴリーでは、「品質の良いもの」や「定番」を感じられる商品の人気が高い。そのため同社は一番搾り、ギフト限定の「一番搾り プレミアムライン」、芳醇なうまみの「キリン一番搾り(黒生)」などを詰め合わせたセットを取り揃え、そのニーズに応える。

3種のクラフトビールのセットを発売した

また、中元ギフトでは「ちょっと良いもの」や「こだわり」を感じられる商品が選ばれる傾向にあり、直近ではクラフトビールのニーズが高まっている。これを受け、スプリングバレーの詰合せにJAPAN ALE<香>を投入した。JAPAN ALE<香>は同社が品種開発した2種の日本産ホップ、「ムラカミセブン」と「イブキ」を一部に使用し、日本産ホップならではの個性豊かな香りを実現している。

スプリングバレーの詰合せセットはJAPAN ALE<香>に加えて、基盤商品の「豊潤<496>」、白ビールの「シルクエール<白>」の3種が入る。同ブランドはクラフトビールを普段飲まれない客からも評価されており、クラフトビール好きとビギナー、どちらへのギフトにも適している。

直営店はクラフトビールを飲んだことがない人もターゲットに定め、市場の拡大を図る

同社はクラフトビール市場を成長領域とみなし、スプリングバレーや市場全体の活性化に注力している。5月30日には直営の体験型ブルワリー併設店舗「スプリングバレーブルワリー東京」をリニューアルオープンした。

クラフトビールは国内で浸透し始めているが、まだ飲用経験がない人も少なくない。同社の調査では「クラフトビールは敷居が高く感じる」「日常的に飲むものではない」といったイメージが一因であることが分かった。リニューアルでは「ENJOY! CRAFT」をコンセプトに、ビール好きな人だけでなく、これまでクラフトビールを飲んでいなかった人もターゲットに含めた。

フロア別にクラフトビールの体験内容を分けており、1階は初心者向けで、単品ドリンク・料理オーダー制で気軽に店舗限定のクラフトビールを体験できる。2階はファン層向けで、非日常を感じる落ち着いた空間で、コース料理を楽しみながら様々なクラフトビールを飲用できる。現代的に進化した空間づくりやイベント、音楽やアートとのコラボなども実施し、多方面からクラフトビールの楽しさを発信する。