2024年11月24日

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2024年4月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 40.8
堺店 ▲1.1
京都店 ※1 26.5
泉北店 ▲0.3
日本橋店 15.2
横浜店 ※1 5.7
新宿店 18.5
玉川店 ▲3.8
大宮店 5.3
柏店 ※1 ▲7.2
㈱高島屋 各店計 17.3
岡山高島屋 ▲7.1
岐阜高島屋 16.6
高崎高島屋 ▲0.5
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 16.3

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

店頭売上高は前年比16.3%増と16カ月連続のプラスで、19年比は17.6%増、18年比は16.5%増といずれも上回った。免税売上高は209.0%増、19年比106.6%増、18年比112.2%増。ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が押し上げ、単月としては2カ月連続で過去最高を更新した。免税を除いた店頭売上高は2.5%増、19年比4.2%増、18年比2.6%増。国内顧客は気温の上昇に伴い、ブラウス、カットソーや日傘、帽子などが堅調に推移した。そのほか、ゴールデンウィークに向けたスーツケースなどの旅行用品も動きがあった。

店舗別では13店舗中、7店舗で前年を上回った。大阪店(40.8%増)、京都店(26.5%増)は依然として増勢が続き、16カ月連続の2桁増となった。先月に引き続き新宿店(18.5%増)、日本橋店(15.2%増)も高い伸長率を維持している。岐阜高島屋は16.6%増と伸長した。

商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、スポーツ、リビング、美術、食料品、サービスが前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 37.0
大丸梅田店 4.7
大丸東京店 12.5
大丸京都店 25.3
大丸神戸店 4.0
大丸須磨店 ▲1.0
大丸芦屋店 1.5
大丸札幌店 14.2
大丸下関店 ▲4.8
松坂屋名古屋店 3.6
松坂屋上野店 8.6
松坂屋静岡店 ▲4.0
松坂屋高槻店 5.6
店 計 12.7
法人・本社等 34.7
大丸松坂屋百貨店 合計 13.5
博多大丸 10.7
高知大丸 ▲8.2
百貨店事業 合計 13.1

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で13.5%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計が13.1%増で、共に31カ月連続でプラスとなった。名古屋店は大型改装により婦人服売場面積が7割減となったものの、インバウンドが前年の3倍と好調で、ラグジュアリーブランドと化粧品が大きく伸長し全体を押し上げた。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は212.6%増、客数は138.5%増、客単価は31.1%増で、単月で最高記録を更新した。店舗別では、15店舗中、11店舗が前年実績を上回った。

大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は12.7%増、国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比1.0%減。大丸松坂屋百貨店(既存店)の免税売上高は19年比57.9%増、18年比91.8%増だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 17.6
三越日本橋本店 店頭 10.8
三越銀座店 29.1
伊勢丹立川店 ▲3.0
伊勢丹浦和店 ▲9.4
三越伊勢丹 計 15.2
札幌丸井三越 1.6
函館丸井今井 9.6
仙台三越 ▲10.9
新潟三越伊勢丹 ▲3.0
静岡伊勢丹 ▲7.4
名古屋三越 4.2
広島三越 ▲16.3
高松三越 4.2
松山三越 ▲3.6
岩田屋三越 16.1
国内グループ百貨店 計 4.6
国内百貨店 計 11.3

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で15.2%増、国内百貨店計で11.3%増で31カ月連続のプラスだった。3店舗共に10カ月連続で18年実績を上回っている。

ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾、化粧品が引き続き好調だった。後半の気温上昇に伴い、例年と比較して夏物アイテムに動きがあった。各店で実施した独自性の高いイベントも集客につながり、売上げに寄与した。

免税売上高は、国内百貨店計(既存店)で単月で最高額となった23年12月を大きく上回った。全体傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品などの高付加価値商材への関心の高さが継続している。

 

松屋

銀座店 31.6
浅草店 30.8
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 31.5

 

銀座店は大幅に売上げを伸ばし、前年比31.6%増で31カ月連続のプラスだった。化粧品は約49%増、ラグジュアリーブランドは約59%増、時計は約38%増と、銀座店が強みとするカテゴリーがけん引した。

免税売上高は円安の影響などで、前年比約140%増となり、銀座店全体に占める割合は5割超となった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 29.8
阪神梅田本店 5.7
支店計 10.3
全店計 19.9

 

全店計は19.9%増で31カ月連続でプラスだった。春の行楽や新生活を背景に春物や各種ギフトへのニーズなど、客の購買意欲が旺盛だった。引き続き都心店の伸長率は高い水準を維持し、阪急本店の売上高は約3割増となった。

インバウンドは、前年に対して3.5倍、中でも阪急本店は約3.6倍と引き続き好調で、花見シーズン後も高水準で推移している。同月対比として11カ月連続、単月としても3か月連続で過去最高額を更新した。

阪急本店は、4カ月連続で同月対比の過去最高売上高を更新。インバウンドの影響もあり、婦人・紳士ファッション全般が好調で、各カテゴリーの売上高は二桁増だった。中でも服飾雑貨や化粧品、ラグジュアリー、紳士カテゴリーは3割増を上回った。特にバッグやインターナショナルファッションは5割増を超えた。婦人ファッションでは、寒暖差からニットやジャケットなどの羽織アイテムや、パンツが好調だった。初夏のニーズとして帽子やサンダルに動きがあり、明るい色のミニバックやトートバッグの買い替え需要が高まり、ゴールデンウィークに向けた需要も後押しした。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 19.8
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 14.3
上本町店 0.4
東大阪店 7.2
奈良店 ▲2.1
橿原店 ▲3.2
生駒店 2.1
和歌山店 ▲3.2
草津店 2.7
四日市店 ▲4.7
名古屋店(近鉄パッセ) ▲14.7
合計 6.2

 

あべのハルカス近鉄本店は19.8%増となった。新ショップのオープンや、ハルカス10周年を記念して実施した各種記念イベントの集客効果により、全部門で前年実績を上回った。

17日にフランチャイズ契約において25業種目の新業態となる「KAFE OTTE(カフェ オッテ)」をオープンし、好調なスタートを切っている。コスメ、雑貨、カフェなどが集まる「スクランブルMD」フロアが完成した。

商品別ではラグジュアリーの売上げが約6割以上の増となった。気温上昇やゴールデンウィークに向けた外出機運の高まりを受けて、婦人服、婦人洋品、化粧品などが前年実績を大きく上回った。免税売上高は、前年比約4.2倍を記録している。

 


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