2024年3月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 36.2 |
堺店 | 0.5 |
京都店 ※1 | 27.5 |
泉北店 | 1.3 |
日本橋店 | 23.5 |
横浜店 ※1 | 14.0 |
新宿店 | 16.1 |
玉川店 | 20.7 |
大宮店 | 1.3 |
柏店 ※1 | 4.0 |
㈱高島屋 各店計 | 21.2 |
岡山高島屋 | ▲5.1 |
岐阜高島屋 | 7.7 |
高崎高島屋 | 10.4 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 | 20.0 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
店頭売上高は前年比20.0%増で、15カ月連続でプラスとなった。19年比は16.4%増、18年比は18.2%増といずれも上回った。免税売上高は168.8%増、19年比63.8%増、18年比75.8%増。ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が売上高を押し上げ、単月としては過去最高を更新した。免税を除いた店頭売上高は11.3%増、19年比8.5%増、18年比9.2%増。国内顧客はスカーフなどの春物雑貨や、ワンピースなどオケージョン対応の衣料品が堅調に推移した。
店舗別では岡山店(5.1%減)を除いた全ての店舗が前年を上回った。伸び率は特に大阪店(36.2%増)、京都店(27.5%増)が目覚ましく、15カ月連続で2桁増。先月に引き続き日本橋店(23.5%増)、新宿店(16.1%増)は高い伸長率を維持し、玉川店(20.7%増)も2桁増を記録した。
商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、美術、食料品が前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 42.7 |
大丸梅田店 | 7.7 |
大丸東京店 | 8.7 |
大丸京都店 | 20.6 |
大丸神戸店 | 9.4 |
大丸須磨店 | ▲2.9 |
大丸芦屋店 | 0.8 |
大丸札幌店 | 18.1 |
大丸下関店 | 1.1 |
松坂屋名古屋店 | 6.5 |
松坂屋上野店 | 4.4 |
松坂屋静岡店 | 4.5 |
松坂屋高槻店 | ▲1.3 |
店 計 | 14.3 |
法人・本社等 | 2.3 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 13.7 |
博多大丸 | 20.6 |
高知大丸 | 13.1 |
百貨店事業 合計 | 14.2 |
※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比13.7%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計が14.2%増で、共に30カ月連続プラスとなった。中旬まで気温が低く推移したことから春物衣料品の売れ行きが伸びなかったが、ラグジュアリーブランドや化粧品、宝飾品の売上げが大きく高伸したことに加え、インバウンドの売上げも好調だった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は191.8%増、客数は164.0%増、客単価は10.5%増だった。店舗別では15店舗中13店舗が前年を上回った。訪日外国人の売上げシェアが高い心斎橋店(42.7%増)は対前年比4割増、京都店(20.6%増)は前年比2割超のプラスとなった。札幌店(18.1%増)も2桁増を維持した。
大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社などの本年・前年実績を除く)は14.3%増で、国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は4.0%増。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比41.3%増、18年比69.1%増だった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 19.2 |
三越日本橋本店 店頭 | 16.8 |
三越銀座店 | 25.8 |
伊勢丹立川店 | ▲0.6 |
伊勢丹浦和店 | 0.2 |
三越伊勢丹 計 | 17.3 |
札幌丸井三越 | 5.3 |
函館丸井今井 | ▲4.3 |
仙台三越 | 5.8 |
新潟三越伊勢丹 | ▲5.6 |
静岡伊勢丹 | ▲5.2 |
名古屋三越 | ▲2.8 |
広島三越 | ▲6.2 |
高松三越 | 0.1 |
松山三越 | 3.3 |
岩田屋三越 | 16.9 |
国内グループ百貨店 計 | 5.0 |
国内百貨店 計 | 12.5 |
両本店、三越銀座店は引き続き高付加価値商品を中心に売上げを伸ばし、前年比は三越伊勢丹計で17.3%増、国内百貨店計で12.5%増で30カ月連続のプラスだった。3店舗共に9カ月連続で、18年を上回っている。
カテゴリーではハンドバッグ、宝飾・時計、化粧品の伸長が継続している。ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に、春夏物の新作やオケージョン衣料に動きがみられた。食品は、ギフトや手土産需要などで洋菓子、和菓子が好調だった。
免税売上高は先月を超え、単月で最高額となった23年12月に次ぐ高水準となった。全体傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品などの高付加価値商材への関心が高さが継続している。
松屋
銀座店 | 28.6 |
浅草店 | 118.0 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 35.0 |
銀座店の売上高は前年比28.6%増と前月に引き続き大幅に伸長し、30カ月連続プラスとなった。化粧品は約39%増、ラグジュアリーブランドは約50%増、時計は約65%増と、銀座店が強みとするカテゴリーを軸に売上げを伸ばした。
免税売上高は円安の影響などで、前年比約134%増と全館を力強くけん引した。免税売上高が銀座店全体に占める割合は約37%超で、前年比17ポイント増となった。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 29.9 |
阪神梅田本店 | 7.1 |
支店計 | 11.4 |
全店計 | 19.9 |
全店計は19.9%増で30カ月連続でプラスだった。気温が平年より低く雨天が多かったが、服飾雑貨を軸に春物が堅調に推移し、セレモニー関連の需要も売上げをけん引した。インバウンドも引き続き多く、都心店を中心に売上げは好調で、全店は約2割増、中でも阪急本店は約3割増となった。
売上高の19年比は28%増、インバウンドを除くと15%増だった。中でも阪急本店は19年比36%増(インバウンドを除くと16%増)、阪神梅田本店は65%増(同64%増)といずれもコロナ禍前の水準を大きく上回った。免税売上高も引き続き好調で、同月対比として10カ月連続、単月としても2カ月連続で過去最高を更新した。
阪急本店は、3カ月連続で同月対比の過去最高売上高を達成。インバウンドの影響もあり、婦人ファッション全般が好調だった。中でも服飾雑貨やラグジュアリー、化粧品は3割増を上回った。特にバッグやインターナショナルファッション、宝飾品は5割増を超えた。ニットや帽子、バッグ、スニーカーやローファーなどの伸び率が高く、セレモニー向けのジャケットや、パールアクセサリーも高稼働だった。
人気催事の「フランスフェア」では、パリからクリエイターや実演者を招いて、ライブやトークショーを行い、スイーツやバケットなど本場の味も体験でき、来場客も増えて連日賑わった。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 14.6 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 9.2 |
上本町店 | ▲3.0 |
東大阪店 | ▲8.9 |
奈良店 | 1.1 |
橿原店 | 1.0 |
生駒店 | ▲3.9 |
和歌山店 | 1.1 |
草津店 | 4.5 |
四日市店 | 3.6 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲16.3 |
合計 | 4.4 |
あべのハルカス近鉄本店は14.6%増となった。7日にあべのハルカスが開業10周年を迎え、限定商品の販売やイベントの開催を全館で展開した。免税売上高の伸びは弱かったが、全部門で前年実績を上回り、売上高は14.6%増となった。
2日にフランチャイズ契約による本格的な飲食事業の4業種目「24世紀ラーメン」をオープンし、これまで開業した店舗を含め好調に推移している。
商品別では、高額品、ラグジュアリーが売上げを大きく伸ばし、外商売上げは23.6%増となった。そのほか、ホワイトデー関連商材や食料品が堅調に推移した。
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《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2022年度主要経営指標/役員およびその職掌/2023年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2022年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》