2024年11月21日

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東急モールズデベロップメント、武蔵小杉駅にトライアルショップ 全国の事業者を伴走支援

トライアルショップの名称は「キャンバス ベース」

東急モールズデベロップメント(以下、TMD)は29日、東急電鉄武蔵小杉駅に商業施設などへの事業展開を目指す全国の事業者を伴走支援するトライアルショップ「Canvas βase(キャンバス ベース)」を開業する。TMDはキャンバス ベースを販売スペースだけでなく、事業者の成長と顧客満足度を最大化するプラットフォームとしても活用する。商業施設の独自性を追求し、テナント構成やイベントコンテンツにおいて新たな価値を提供し続けることで、地域住民に長く愛され、豊かな暮しを実感できる商業施設を目指す。

キャンバス ベースが開業するのは、武蔵小杉駅JR線方面改札横「定期券うりば」跡地で、店舗面積は約18㎡。区画は様々な業種の事業者が出店しやすいようシンプルな内装デザインにし、可変式の什器や販売に必要な備品を用意。事業者はリスクの少ない歩合賃料制で出店できる。運営に関しては、TMDが出店前からアドバイス。出店後は事業者の目指す姿に沿って共に考え、商業施設の賃貸区画やイベントスペース、コンテンツの活用を含めた事業展開を提案する。

事業者を支援する「応援コミュニティ」の活動内容

また、これまでTMDが培ってきた地域密着型商業施設の運営ノウハウを基に、キャンバス ベースのコンセプトに共感する川崎エリアを中心に活躍する多種多様な人材と共に事業者を支援する「応援コミュニティ」を設置。プロモーション支援や事業展開における多様なアイデアを伝え、事業者の事業拡大をサポートしていく。

TMDが取り組む伴走支援は、まず出店前に店舗運営における魅力ある売場づくりやプロモーション計画などのアドバイス、SNSなどによる情報発信をサポートする。出店中には応援コミュニティによる顧客向けの情報発信、商品のモニター調査、フィードバック、店頭でのリアルなコミュニケーションを通したアイデアを事業者に提供。出店後は、来店客数や売上げに限らず定性情報も含めた営業概況について振り返り、面談する。加えて、TMDの運営する施設での催事やイベントなどへの出店提案およびサポートなど、出店に限らない事業展開を共に模索し、事業者の成長を後押しする。

キャンバス ベースへの出店第1号として、複数の川崎市の事業者が「川崎エリアWEEK」を開催する。同WEEKでは販路拡大と店舗の認知度向上に向けて、29日~4月2日まで「ブック&カフェスタンド シンジョウゲキジョウ」が近隣のコーヒー豆焙煎所と協業してブレンドしたコーヒー豆と紅茶などを販売。4月5~11日には、和菓子と日本酒と薬草茶屋のある駄菓子屋さん「和氣和氣」が「鍼灸院を営み地域住民の体の内から健康をサポートしたい」と開発した、薬膳使用の惣菜を販売する。13~23日には「フランセーズ ラ・ポルテ」が自宅でも楽しめるようテイクアウト商品として開発したレストランスイーツを、27日~5月10日には商品と店舗の認知度向上に向けてエレベーター部品などの製造業「ホライゾン」が鉄加工の技術を生かしたキャンプギアを販売する。

5月後半の16~30日は、「世界と平泉」が特産品である和菓子や雑貨を販売して岩手県平泉町の魅力を発信。6月3~11日には「軽井沢トルタ」が、長野県の土産産業を主とする企業のバスク風チーズケーキなどの洋菓子を、同14~20日には「多可町地域商社RAKU」が兵庫県多可町の地域活性に取り組む商社が奨める食品から雑貨までの特産品を用意する。

(塚井明彦)