2024年10月30日

パスワード

購読会員記事

西武渋谷店、コスメを買い取りリユースする“エコ”なポップアップ

生産から廃棄に至るまで、コスメにおける環境負荷削減に配慮した持続可能な取り組みに注目が集まっている

西武渋谷店は22~24日、コスメを買い取ってリユースするポップアップショップ「ecolomission(エコロミッション)」を展開する。客が不要となった化粧品や香水を持参すると、その場で査定士が査定し、買い取り金額相当分の商品券を発行してくれる。春の新生活に向けた買い替えニーズが高まる時期に合わせ、新しいコスメを使う楽しさを提供するだけでなく、コスメのリユースを通じて気軽にサステナビリティ活動に参加できる機会を創出する。場所は、西武渋谷店A館3階の特設会場。

エコロミッションは、全国250以上の店舗を持つ総合リユース専門店「ジュエルカフェ」が展開、百貨店初となる。エコロミッションとは「使わなくなったモノをリユースし、廃棄量を削減することで環境負荷を軽減、いわゆる“エコロジー”していくこと。次の必要なモノを購入する循環を促す販促サービスを提供し、循環型社会の実現を目指すことを使命(ミッション)」として、つくられた造語だ。

今回の買い取りの対象は、化粧品と香水。著しい品質変化など再販に適さない状態を除き、使用済みでも買い取りを可能とする。サービスの流れはまず、客に不要となったコスメやフレグランスを持参してもらい「回収」する。1人当たり20点まで持ち込みできる。その場でジュエルカフェの査定士が「査定・買い取り」を行い、「買い取り金額相当分の商品券を発行」する。商品券は、そごうと西武の店舗で買い物に利用できる。買い取ったコスメとフレグランスは、国内外にある一部のジュエルカフェの店舗で再販売し、二次流通により、コスメの循環利用を促進させる。

そごう・西武では、まだ使えるにも関わらず廃棄されてしまう“コスメロス”の削減に取り組んできた。回収したカラーコスメをクレヨンにアップサイクルする取り組みは、これまで西武渋谷店、西武秋田店、そごう横浜店、そごう広島店で計8回と、定期的に実施。約1万4000個以上のコスメ回収につながっている。