2024年2月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 33.6 |
堺店 | ▲0.7 |
京都店 ※1 | 30.0 |
泉北店 | 1.3 |
日本橋店 | 14.3 |
横浜店 ※1 | 8.9 |
新宿店 | 17.8 |
玉川店 | 9.7 |
大宮店 | ▲7.5 |
柏店 ※1 | 2.4 |
㈱高島屋 各店計 | 18.5 |
岡山高島屋 | 2.4 |
岐阜高島屋 | 4.4 |
高崎高島屋 | 8.1 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 | 17.5 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
店頭売上高は前年比17.5%増で、14カ月連続でプラスとなった。20年比は35.5%増、19年比は15.4%増だった。免税売上高は173.8%増、20年比445.5%増、19年比64.1%増。春節(旧正月)期間中の客層増に加え、ラグジュアリーブランドを中心とする高額品の伸長が全体を押し上げた。免税を除いた店頭売上高は8.0%増、20年比17.4%増、19年比10.4%増。国内顧客は春物衣料、雑貨を中心に堅調に推移した。
店舗別では大宮店(7.5%減)、堺店(0.7%減)を除いた全ての店舗が前年を上回った。伸び率は特に大阪店(33.6%増)、京都店(30.0%増)が目覚ましく、14カ月連続で2桁増。新宿店(17.8%増)、日本橋店(14.3%増)も同じく2桁増を記録した。
商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、美術、食料品、サービスが前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 46.5 |
大丸梅田店 | 13.9 |
大丸東京店 | 16.1 |
大丸京都店 | 22.0 |
大丸神戸店 | 19.7 |
大丸須磨店 | 1.5 |
大丸芦屋店 | 5.4 |
大丸札幌店 | 43.6 |
大丸下関店 | ▲14.0 |
松坂屋名古屋店 | 14.3 |
松坂屋上野店 | 5.0 |
松坂屋静岡店 | 0.4 |
松坂屋高槻店 | 2.6 |
店 計 | 22.0 |
法人・本社等 | 22.2 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 22.0 |
博多大丸 | 22.9 |
高知大丸 | 3.7 |
百貨店事業 合計 | 21.8 |
※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比22.0%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計が21.8%増で、共に29カ月連続プラスとなった。婦人服のカットソーやシャツ、紳士服のジャケットなど春物ファッションが活発に動いたほか、バレンタイン商戦も好調だった。ラグジュアリーブランドや化粧品も引き続き売上げを大きく伸ばした。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は、春節でのインバウンドの増加により238.6%増で、同月対比で過去最高売上げを更新した。客数は200.2%増、客単価は12.8%増だった。店舗別では15店舗中14店舗が前年を上回った。訪日外国人売上げなどが好調な心斎橋店(46.5%増)、札幌店(43.6%増)は前年比4割超のプラスとなった。博多大丸(22.9%増)、京都店(22.0%増)、神戸店(19.7%増)など8店舗が2桁増だった。
大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く既存店)は22.0%増、コロナ禍前の19年比は47.3%増、18年比は13.2%増だった。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は8.8%増、19年比29.5%増、18年比9.3%増。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比445.0%増、18年比38.7%増とコロナ禍前を大幅に上回った。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 27.6 |
三越日本橋本店 店頭 | 21.7 |
三越銀座店 | 48.1 |
伊勢丹立川店 | 4.3 |
伊勢丹浦和店 | 0.2 |
三越伊勢丹 計 | 26.4 |
札幌丸井三越 | 18.3 |
函館丸井今井 | 1.7 |
仙台三越 | 8.0 |
新潟三越伊勢丹 | 2.5 |
静岡伊勢丹 | ▲7.6 |
名古屋三越 | 11.9 |
広島三越 | 1.8 |
高松三越 | 10.8 |
松山三越 | ▲2.3 |
岩田屋三越 | 21.0 |
国内グループ百貨店 計 | 12.9 |
国内百貨店 計 | 21.4 |
両本店、三越銀座店は引き続き高付加価値商品を中心に売上げを伸ばし、前年比は三越伊勢丹計で26.4%増、国内百貨店計で21.4%増で29カ月連続のプラスだった。3店舗共に8カ月連続で、18年を上回っている。
ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に、ジャケットやブルゾンなどの春物アウターが好調に推移した。ハンドバッグ、財布などの革小物、化粧品の売上げも伸長が継続している。上顧客向けのイベントやバレンタイン関連のイベントも好調で売上げをけん引した。
免税売上高は春節の影響もあり、単月最高額となった2023年12月に次ぐ高水準となった。引き続き、全体傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品などの高付加価値商材への関心が高い。
松屋
銀座店 | 36.3 |
浅草店 | 23.3 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 35.6 |
銀座店の売上高は前年比36.3%増と前月に引き続き大幅に伸長し、29カ月連続プラスとなった。化粧品が約46%増、ラグジュアリーブランドが約65%増、時計が約37%増で、銀座店が強みとするカテゴリーを軸に売上げを伸ばした。
免税売上高は円安の影響などで、前年比約173%増と全館を力強くけん引した。免税売上高が銀座店全体に占める割合は約47%超で、コロナ禍前の平均は25%だった。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 32.5 |
阪神梅田本店 | 19.1 |
支店計 | 15.6 |
全店計 | 24.7 |
全店計は24.7%増で29カ月連続でプラスだった。バレンタイン商戦が活況を呈したことに加え、インバウンドも引き続き多く来店客数が順調に推移した。中旬の気温の上昇の影響もあり、春物が好調だった。3連休や、うるう年による営業日の1日増といった好条件も重なり、全店の売上高は2割増と高い伸び率を示した。中でも、阪急本店や博多阪急は3割増だった。
売上高の19年比は27%増、インバウンドを除くと15%増で、コロナ禍前の水準をクリアした。阪急本店は19年比40%増(インバウンドを除くと21%増)、阪神梅田本店は19年比11%増(同13%増)と共に2桁増。免税売上高は引き続き高い水準で推移し、同月対比として9カ月連続で過去最高を更新した。
阪急本店は、2カ月連続で同月対比の過去最高売上高を更新。インターナショナルファッションやアクセサリー、バッグ、宝飾品、時計の売上高は4割増を上回る高伸長だった。そのほか、化粧品を含む婦人ファッション全般と紳士ファッションが好調で、いずれも2割増を超えた。ニットやジャケット、バッグ、スニーカーなど春夏の新作が国内外の客に高稼働だった。
食品フロアと各階イベントスペースを使用し、全館で約300ブランド、3000種類を展開したバレンタイン商戦は過去最高の約31億円となった。会場ごとにテーマを設定し、楽しむ、学ぶ、体験する要素を強化した9階特設会場がけん引し、期間中は大いに賑わった。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 2.1 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 2.8 |
上本町店 | ▲2.5 |
東大阪店 | ▲1.8 |
奈良店 | 3.0 |
橿原店 | 0.8 |
生駒店 | 3.4 |
和歌山店 | 0.5 |
草津店 | 4.8 |
四日市店 | 4.1 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲8.7 |
合計 | 1.9 |
あべのハルカス近鉄本店は2.1%増となった。外商売上げが高額品、ラグジュアリーを中心に引き続き好調で14%増と売上げを大きく伸ばした。1日に移設リニューアルが完了したアクセサリー売場は、18%増と好調な滑り出しとなった。
商品別では、スクランブルMDを取り入れた婦人服の自主編集売場が好調で、初春商材を中心によく動いた。バレンタイン商戦も過去最高売上げを更新。21日にオープンしたフランチャイズ事業のベーカリーショップ「ブロッドン」の効果もあり、食料品の売上げも伸長した。
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③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2022年度主要経営指標/役員およびその職掌/2023年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2022年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》