2024年10月30日

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三菱地所が渋谷・道玄坂で大規模再開発

「TRUNK(HOTEL) DOGENZAKA(仮称)」の「ルーフトッププール」はエリア最大級となる(画像はイメージ)

三菱地所は1月16日、参加組合員となり開発を進めている「道玄坂二丁目南地区第一種市街地再開発事業」で、地下解体工事および新築工事を着工した。丸の内を中心に四谷、田町、豊洲など東京の主要エリアで開発を手掛ける三菱地所にとって、渋谷駅周辺の大規模再開発は初参画となる。竣工は2027年2月末を予定する。

新築着工した道玄坂二丁目開発の断面図(提供:三菱地所)

同再開発事業は、オフイス棟(地下3階~地上30階、高さ約155m)とホテル棟(地下2階~地上11階、高さ約60m)からなり、総延床面積は約8万7100㎡。京王井の頭線渋谷駅と直結するオフィス棟は、3~30階がオフィスフロアで、各フロア1500㎡超の貸付面積を有する高機能オフィスビルとなる。低層階の1~3階には店舗が入る。

ホテル棟(1~11階)にはテイクアンドギヴ・ニーズが運営する「TRUNK(HOTEL)DOGENZAKA(仮称)」を出店する予定で、遊び慣れた大人をターゲットにしたラグジュアリーブティックホテルが設けられる。120~130の客室に加え、エリア最大級のルーフトッププール、ルーフトップレストラン&バー、最新ウェルネスを体験できるスパ、多彩なジャンルのレストランなどのエンターテインメント機能が整備される。

新築着工した道玄坂二丁目開発の平面図(提供:三菱地所)

同再開発事業では道玄坂一、二丁目をつなぐ南北ネットワークを形成。その結節点に来街者の交流・憩いの空間として、約850㎡の広場や約50mに亘る樹木に囲まれた緑道を設ける計画だ。商業店舗やホテル、広場といった人々が交流する場を提供し、そこでの人々の活動から生まれる情報を発信することで、渋谷駅周辺から道玄坂に来街者を誘引。渋谷エリア全体の回遊性の向上、活性化を担う。防災機能に関しては、帰宅困難者のための一時滞在施設の整備も予定している。

(塚井明彦)