阪急メンズ大阪、ビューティー関連売場を新装
阪急阪神百貨店は11月29日、阪急メンズ大阪の地下1階に構える男性向けの化粧品や香水などを扱う売場を新装オープンした。新規のブランドの誘致や既存のブランドのリニューアルなどでスキンケアやメイクアップ、香水の品揃えを拡充するとともに、AIを活用したブランドや肌測定、有資格者による眉のカットやカウンセリングなども導入。来年3月下旬に再びリニューアルを計画しており、今回も含めて売場面積は約1.4倍に拡大する。男性の美容に対する関心が高まる中、受け皿を整えて需要を取り込み、改装後の初年度に前年の約1.5倍の売上げを目指す。
売場は主に「フレグランスワールド」「スキンケア・メイクワールド」「ライフスタイルワールド」で構成。フレグランスワールドは「ロエベ パルファム」「ジョー マローン ロンドン」「クリード」「ボン パフューマ―」「キリアン パリ」を加え、「メゾン フランシス クルジャン」を一新した。ブランドの数は40で、品揃えは従前の約300種類から約500種類に拡大。AIが新しい香りとの出会いをサポートする「カオリウム」、ミニサイズのフレグランスをセレクトしたコーナーも設けた。
スキンケア・メイクワールドは「メイクアップコーナー」を新設。初心者がメイクアップアイテムを簡単に試せるほか、有資格者による眉のカットやカウンセリングも提供する。既存のブランドは「バーバリングメソッドプラス」「コスメデコルテ」「シセイドウメン」をリニューアル。理容室のバーバリングメソッドプラスは顔そりなど女性向けのメニューを始めた。改装では、肌の状態を60秒で自動測定できる「AIスマートミラー」も備えた。
ライフスタイルワールドは「バウム」を入れ、「イソップ」と「ダヴィネス」を刷新。品揃えの幅を広げた。
新装オープンした11月29日は、開店直後にクリードを訪れる客がいるなど、活況を呈した。売上げも前年の約1.1倍と好調に推移している。同店によれば「日本再上陸、関西ではほかにないクリードに勢いがある。数量限定品の『アブソリュ アバントゥス オーデパルファム』が販売されているのも理由だろう。キリアン パリも品揃えは関西一で、反応が良い」という。
(野間智朗)