そごう・西武、副社長に元プラダ社長のダヴィデ・セシア氏
そごう・西武は25日、元プラダジャパン社長のダヴィデ・セシア氏が11月1日付で取締役執行役員副社長に就任する人事を発表した。そごう・西武は9月にセブン&アイホールディングスから米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却され、店舗の改装計画が進んでいる。ラグジュアリーブランドとの交渉にセシア氏の知見を生かす意向だ。
セシア氏は1967年生まれの56歳で、92年に来日。以降、数々の海外アパレルブランドの日本支社でマネジメントを経験した。ベネトンジャパン取締役CFOを経て2000年にプラダジャパン代表取締役に就任し、日本国内および海外の子会社を統括した。同氏は就任に関して「日本で培った経験と客観的視点をもって、これからの日本の社会変化や消費者ニーズに合致した百貨店として、社を発展させていきたい」とコメントした。
そごう・西武には9月1日付でフォートレス日本法人の劉勁氏が代表取締役に、山下明男代表が取締役に就任。11月1日には周游氏も代表取締役となり、取締役7人の内4人がフォートレス側となる。
西武池袋本店には「ルイ・ヴィトン」「エルメス」など多くのラグジュアリーブランドが出店しているが、面積の約半分にフォートレスに協力する家電量販店「ヨドバシカメラ」が入る改装案に、一部のブランドが難色を示していた。