ナイガイ、来春夏のカギは軽やかな“シアー感”
ナイガイは来春夏、透明感のあるシースルー生地で仕立てた“シアー感”のある靴下を打ち出す。様々なパターンの刺繍を施したもの、水墨画から着想を得た和風の柄、ラインを配したシンプルなタイプなど、バラエティ豊かに揃える。外出を気兼ねなく楽しめる機会増加を追い風に、足元に軽やかさと華やかさを与える高いデザイン性で、購買意欲を高める。
ライセンスブランドの「JILL STUART(ジル スチュアート)」は、多彩なシースルータイプをラインナップする。花の刺繍を施したタイプは、全体にランダムに配したり、足首の後ろ部分にポイントで入れたりと、見え方に趣向を凝らす。全体に小さなドット柄を散りばめた柄や、植物の葉を糸縫いで表現したもの、履き口にラメの糸で編んだレースを付けたタイプなども揃える。
カラーは、明るい季節を想起させるイエローやホワイト、パステル調のブルーなどから、落ち着いたネイビーやグレー、ブラックまでを用意。ちょっとしたお出掛けやオケージョンなど、様々なシーンでの着用を叶える。
同社のオリジナルブランド「NAIGAI COMFORT(ナイガイコンフォート)」は、“日本らしさ”が感じられる和柄を全面に展開。上質な日本製の仕立ても打ち出し、インバウンド向けに訴求する。浮世絵画を落とし込んだ絵柄をはじめ、「青海波(せいがいは)」や「市松」など日本の文様をデザインしたタイプも用意する。
シースルータイプの「シアークルー」は、水墨画をソースにデザインをアレンジ。透け感のある素材に流れる墨の模様が施され、雰囲気のあるアイテムに仕上げた。カラーは、白、ベージュ、紺、黒の4色を揃える。外国人の足のサイズに合わせて、通常の22~24㎝に加え、24~26cmも用意する。
20~30代の女性をターゲットにトレンドを取り入れたオリジナルデザインの商品を展開する「NAIGAI STYLE」も、シアーソックスをラインナップに組み込む。太さの異なるラインを縦と横に入れ、シンプルでモードな印象。カラーはブラックとレッドを用意する。薄手素材を生かし、サンダルとのコーディネートも提案する。
シアータイプの靴下は「暑い時期には涼しく、デザインの面でも人気がある」と担当者は話す。靴下は服と比べて価格的にも手頃であることから、自身の着用のみならず“プチギフト”としても訴求する考えだ。
(中林桂子)