2023年9月 主要百貨店大手7社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 28.6 |
堺店 | ▲0.7 |
京都店 ※1 | 18.3 |
泉北店 | ▲0.6 |
日本橋店 | 14.3 |
横浜店 ※1 | 2.6 |
新宿店 | 15.7 |
玉川店 | 9.2 |
大宮店 | ▲0.2 |
柏店 ※1 | ▲3.4 |
㈱高島屋 各店計 | 12.6 |
岡山高島屋 | 5.3 |
岐阜高島屋 | ▲14.0 |
高崎高島屋 | ▲2.9 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 | 11.5 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
店頭売上高は前年比11.5%増で、9カ月連続のプラスだった。コロナ禍前の2019年比は16.7%減で消費増税前の駆け込み需要の反動でマイナス。免税売上高は239.0%増、19年比55.3%増、18年比53.6%増とコロナ禍前を上回る。免税を除いた店頭売上高は3.7%増、19年比20.8%減、18年比7.7%増だった。
店舗別では大阪店、京都店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、岡山店が前年を上回った。特に大阪店(28.6%増)は9カ月連続で2桁増と大きく伸び、日本橋店(14.3%増)、新宿店(15.7%増)、京都店(18.3%増)も同じく2桁増だった。商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、リビング、食料品が前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 54.5 |
大丸梅田店 | 15.7 |
大丸東京店 | 26.4 |
大丸京都店 | 18.1 |
大丸神戸店 | 12.7 |
大丸須磨店 | 1.3 |
大丸芦屋店 | ▲1.1 |
大丸札幌店 | 13.6 |
大丸下関店 | 0.2 |
松坂屋名古屋店 | 9.2 |
松坂屋上野店 | 10.2 |
松坂屋静岡店 | 5.2 |
松坂屋高槻店 | 1.7 |
店 計 | 18.9 |
法人・本社等 | ▲12.3 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 17.4 |
博多大丸 | 23.4 |
高知大丸 | ▲0.7 |
百貨店事業 合計 | 17.6 |
※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比17.6%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では17.4%増と共に24カ月連続プラスとなった。厳しい残暑により秋物衣料の伸びは鈍かったが、ラグジュアリーブランドや化粧品が引き続き好調で、旅行用品やアクセサリーも売上げを伸ばした。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は372.9%増、客数は1699.9%増、客単価は73.7%減だった。
店舗別では15店舗中13店舗が前年を上回った。神戸店(12.7%増)、札幌店(13.6%増)、梅田店(15.7%増)、京都店(18.1%増)、東京店(26.4%増)は2桁を超える伸長率で、中でも、心斎橋店はインバウンドが引き続き好調で54.5%増と1.5倍超を記録した。
大丸松坂屋百貨店の合計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く)は18.9%増、コロナ禍前の19年比15.7%減、18年比10.9%増だった。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は8.5%増、19年比19.2%減、18年比7.1%増。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比27.9%増、18年比53.1%増で共にコロナ禍前を大きく上回った。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 24.6 |
三越日本橋本店 店頭 | 15.3 |
三越銀座店 | 41.1 |
伊勢丹立川店 | 3.5 |
伊勢丹浦和店 | 0.1 |
三越伊勢丹 計 | 21.8 |
札幌丸井三越 | 7.1 |
函館丸井今井 | ▲2.9 |
仙台三越 | ▲3.6 |
新潟三越伊勢丹 | 4.8 |
静岡伊勢丹 | ▲1.6 |
名古屋三越 | 10.1 |
広島三越 | 2.2 |
高松三越 | 9.1 |
松山三越 | 0.2 |
岩田屋三越 | 23.5 |
国内グループ百貨店 計 | 10.7 |
国内百貨店 計 | 17.7 |
両本店は継続して高付加価値商品を中心に売上げを伸ばし、前年比は三越伊勢丹計で21.8%増、国内百貨店計で17.7%増で24カ月連続のプラス。伊勢丹新宿本店は2022年4月以降、18カ月連続でコロナ禍前の18年を上回り、9月単月で過去最高の売上げを記録した。
伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、外商顧客向けのイベントや外国展催事が奏功し、売上げを伸ばした。ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に、秋物軽衣料やハンドバッグ、財布など高付加価値商品にも関心が高く堅調に推移した。
免税売上高は、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾などが好調で、東京や札幌、福岡の店舗を中心に大きく伸長したことで前月に続きコロナ禍前の18年を上回った。
そごう・西武
西武池袋本店 | 7.9(19年比▲17.8) |
そごう・西武全社(10店)計 | 3.5(19年比▲22.1) |
売上高は既存店前年比3.5%増と24カ月連続で前年を上回った。残暑と脱マスクからベースメイクを中心に化粧品が伸長し、9%増。婦人雑貨も前年を上回り6%増だった。プレステージブランド(21%増)は依然好調だが、婦人服は天候与件から伸び悩み9%減。衣料品では5%増だった。食品は堅調に推移し2%増。
免税売上高は約182%増(19年比約23%減)、客数は約850%増(19年比約3%減)と、免税と客数共に復調してきたがコロナ禍前には届かなかった。
松屋
銀座店 | 37.5 |
浅草店 | 13.5 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 35.5 |
銀座店の売上高は前年比37.5%増と大幅に伸長し、24カ月連続プラス。19年比は約24%増で、コロナ禍前を上回った。化粧品は約32%増、ラグジュアリーブランドは約80%増(19年比約68%増)、宝飾は約11%増(19年比約37%増)と銀座店が強みとするカテゴリーは富裕層を中心に国内外を問わず旺盛な買上げだった。免税売上高は円安の影響などで19年比約121%増と全館を力強く押し上げた。9月の免税売上高が銀座店全体に占める割合は約32%超。19年は約25%増だった。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 26.0 |
阪神梅田本店 | 58.6 |
支店計 | 16.1 |
全店計 | 26.2 |
全体で24カ月連続でプラス。前年は台風の影響で関西と福岡で時短営業や臨時休業をしたが、その反動でインバウンドも含めて来店客数が順調に推移、売上高は前年比2桁増と引き続き好調で、都心店も2桁増の伸びを示した。阪神梅田本店は阪神タイガースの優勝で1週間の祝賀セールが盛況を呈して、過去最高の週間売上げと来店客数を更新した。月間売上げも前年の1.6倍と大きく伸ばした。
売上高の2018年比は27%増、インバウンドを除くと18%増で、共にコロナ禍前を大きく上回った。阪急本店は18年比32%増(インバウンドを除くと17%増)、阪神梅田本店は18年比72%増(インバウンドを除くと73%増)と共に2桁増。免税売上高は4カ月連続で過去最高を更新した。
阪急本店は2カ月連続で過去最高売上高を更新。前月に引き続き、全カテゴリーが前年を上回る好調で、中でも婦人ファッション全般が前年比2割以上のプラスとけん引した。特に、インターナショナルファッションやアクセサリー、バッグは5割以上の高伸長だった。厳しい残暑が続く中で、ニットやコート、ジャケット、ショートブーツなど秋冬衣料が本格的に動き始めた。3連休は祝賀セールもあり、四国や九州をはじめ関東など遠方からも多数来店。食品などは阪神梅田本店と買い回る客もみられた。100万円以上の高額品は4割増と高い伸び率を示した。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 22.7 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 18.1 |
上本町店 | 8.5 |
東大阪店 | 4.0 |
奈良店 | 3.6 |
橿原店 | 3.9 |
生駒店 | 2.9 |
和歌山店 | 6.6 |
草津店 | 5.0 |
四日市店 | 3.4 |
名古屋店(近鉄パッセ) | 10.0 |
合計 | 11.8 |
全店舗が前年を上回り、全体で19カ月連続でプラス。あべのハルカス近鉄本店は、売上高(22.7%増)、入店客数(15.1%増)共に2桁増を記録した。新たにオープンした「2025 大阪・関西万博オフィシャルストア あべのハルカス展」や増床した「ベビーフェイス スカイテラス」が集客力向上に寄与。新スイーツブランド「Pekolicious(ペコリシャス)」は目標を大きく上回り好調な滑り出しをみせた。オリックス・バッファローズ関連の「リーグ優勝おめでとうセール」では、ほぼ全ショップが参加し、昨年を上回る規模感で期間中の売上高は前年比3割増だった。商品別では、婦人服や婦人洋品のシーズン商品が大きく伸びた。
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主な内容
①百貨店販売統計(資料編)
②21年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ
《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(31店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店79社・187店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(6社7店)/東北(6社10店)/関東(16社37店)/東京(14社27店)/中部(17社23店)/近畿(10社41店)/中国・四国(15社22店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2021年度主要経営指標/役員およびその職掌/2022年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2021年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》