2024年11月22日

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東京ソワール、接客フロアを広げレンタル事業拡大へ

「東京ソワールレンタルドレス南青山店」は接客フロアを拡大した。予約枠を広げ、高ニーズに対応する

東京ソワールは先ごろ、フォーマルウエアレンタルショップ「東京ソワールレンタルドレス 南青山店」の接客フロアを拡大した。来店予約の増加に対応するため、建物内の別室に新たなフィッティングスペースを開設。予約枠の拡大と店内環境の充実で顧客満足度を向上させ、好調なレンタル事業を推し進める。

レンタル事業は、アフターコロナによるオケージョンの復活と、顧客のレンタルへのニーズの高まりを追い風に、今年9月の時点で前年比約36%増と売上げを伸ばしている。同社にとって秋は繁忙期で、昨年は早々に来店予約が埋まってしまった。顧客からは「直近で店に行ける日はあるか」「キャンセルは出ないか」などの問い合わせが相次いだという。今年もフォーマルシーンの機会の増加に伴い、来店予約が埋まりやすい状況が続いていることから、今回のフロア拡大に至った。

ウエアだけでなく、バッグやコサージュ、靴などの雑貨も用意し、トータルでのコーディネートを叶える

増設するフロアは、既存店舗と同じ建物内にある別の1室を新たに借り、リフォームしてフィッティングスペースとした。これにより、1日内の予約枠は、同時間帯の接客数が1枠増えて最大3枠となり、4時間の営業時間内で最大12枠まで受け付けが可能となった。1度に受け入れできる人数も、既存店では2~3人だったが、新たなフロアでは4人まで対応できる。接客に使用できる面積は30㎡となり、ゆったりと試着できるスペースの確保も実現した。

東京ソワールレンタルドレスは、インターネット通販と実店舗の両方で展開する。結婚式に着られるミセス向けのカラーフォーマルドレスから、モーニングなどの紳士フォーマルウエア、バッグや靴などの雑貨までを揃える。利用者の多くは、結婚式に出席する親族や新郎新婦の両親。「レンタルで価格を抑えたい」というより「特別な日のウエアとして、購入よりレンタルで価格に余裕ができる分、高品質なものを着たい」意識を持つ人が多いという。ニーズに合わせたレンタル商品の開発も、一層強化していく考えだ。

東京ソワールは、新型コロナウイルス禍を経て業績が回復したのに伴い、レンタル事業に加え直営店事業にも意欲的だ。フォーマルコンセプトショップ「フォルムフォルマ」は、昨年から積極的な出店を続けており、直近では9月に「横浜ポルタ店」をオープンした。今後も顧客接点を拡大し、事業の成長につなげる。