2024年11月22日

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大丸松坂屋の“試せるおせち”、早々に完売

大丸東京店では正午からの販売を待ちわびる長蛇の列が生まれた

おせち、買う前に試せます――。大丸松坂屋百貨店は22日、食に精通する著名人や予約困難な人気店らが監修した「特別企画おせち」のうち6種類から、バイヤーが厳選した15品を詰め合わせた「おためしおせち」を初めて販売した。価格は1080円で、大丸東京店、松坂屋名古屋店、大丸梅田店で100折ずつを用意。午前10時に販売を始めた松坂屋名古屋店と大丸梅田店では午前中で完売し、正午からの大丸東京店には長蛇の列が生まれた。同日の午後2時には、インターネット通販サイト「大丸松坂屋オンラインストア」でおせちの予約注文受付がスタート。おせちは「事前に味を確かめたい」という人が多く、その要望に応えるとともに、メディアを含めて注目される機会をつくり出し、拡販につなげる。

おためしおせちは、ワインのおつまみ研究家・大橋みちこ氏が監修した「みちこのおつまみ宝石箱」、料理研究家・大原千鶴氏が監修した「口福おせち 辰」、酒場詩人・吉田類氏が監修した「おつまみ玉手箱2024」、銀座ふじやまの藤山貴朗氏が監修した「和風おせち」、京ぎをん 浜作の森川裕之氏が監修した「和風おせち」、徳川美術館と安田文吉南山大学名誉教授が監修した「和風おせち」から15品を味わえる。

大原氏が監修したおせちは5年連続で売上げがトップで、それも含めた“逸品”を安価で楽しめるとあって、客足は殺到。仕掛け人の柴田智本社営業本部MDコンテンツ開発第2部ディベロッパー&エディターフーズ(レストラン/喫茶・おせち料理)担当は「初めての企画で販促の効果は未知数だが、少なくともおためしおせちを買って頂いた方は、当社でおせちも買って頂けるのではないか。22日の午後2時には大丸松坂屋オンラインストアでの販売も始まる。弾みを付けたい」と期待を寄せた。

(野間智朗)