高島屋、クラウドファンディングに本格参入
高島屋は19日、「髙島屋クラウドファンディング」を立ち上げると発表した。2019年からネット募金の形式で寄付型のCFを手掛けてきたが、新たにウェブサイトを開いて購入型も扱う。百貨店が独自にCFを運営するのは珍しい。購入型の第1号はキュアグループ、文化学園大学と協業した「和紙100%ネクタイ」で、10月4日から支援者を募集。実物は新宿店で同日~11月30日に展示する。
髙島屋クラウドファンディングについて、同社は「これまでグループが培ってきた取引先や教育機関などとのネットワーク、世にまだ知られていない商品を発掘する目利き力を活用し、新たなアイデアで生まれた商品や生産者支援につながる商品など、社会的意義のある取り組みを提案していく」とした。
商品の背景などはウェブサイトで紹介。広く支援者を募る。「百貨店にあまりなじみがなかった若年層も含め、新しいお客様との接点を拡大するとともに、次世代に残すべき商品や技術を発掘し、文化・産業の発展にも寄与していく」(同社)。
高島屋は2019年にCFの仕組みを活用したウェブサイトでの募金をスタート。全額を公益財団法人オイスカに寄付してきた。今回はウェブサイトを統一。髙島屋クラウドファンディングで購入型と寄付型の両方を扱う。
(野間智朗)