2024年11月22日

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三越銀座店、モスバーガーとコラボした「モス越」オープン

9月5日の発表会に登場した三越銀座店の榎本亮店長(左)と、モスフードサービスの中村栄輔代表取締役社長(右)

三越銀座店はモスバーガーを展開するモスフードサービスと協業し、「モス越(もすこし)」を期間限定でオープンする。同店のデパ地下に店を構える名店7店がメニュー開発に参加。日本の食材にこだわったオリジナリティあふれるハンバーガーを取り揃える。期間は6~19日で、同店新館9階の銀座テラスに店舗を設置。販売はテイクアウトのみとなる。今回の取り組みで、普段百貨店への来店が少ない人達に向けても訴求する。

メニューを紹介する三越銀座店第一営業部の小泉雅映バイヤー(左)と、モスフードサービス商品開発担当の濱崎真一郎氏(右)

今回のコラボレーションは、三越創業350周年を記念するイベントの1つとして企画。協業のきっかけについて、三越銀座店第一営業部の小泉雅映バイヤーは「日本発の国産ハンバーガーメーカーとコラボしたかった」と話す。モスフードサービス商品開発担当の濱崎真一郎氏も「選んでいただいて光栄に思う」と、喜びを述べた。

商品開発においてタッグを組むデパ地下の7店は、「ハンバーガーに合う食材や使える原料」、「(ハンバーガーにする上での)組み合わせとバランス」いう観点で選んだ。8カ月に亘り試行錯誤を重ね、小泉バイヤーは「食材を挟む調理方法などモスバーガーの知見を得ながら試作を重ねた」と振り返る。

各名店こだわりの食材と味を閉じ込めたスペシャルバーガー。バラエティ豊かなラインナップを揃える

商品は計6種類で、期間中の前半と後半で販売メニューを切り替える。期間中通して販売するのが、「なだ万厨房」の「銀座テリヤキバーガー~黒毛和牛パティを、特製テリヤキソースで~」(各日300個限定、1601円)。モスバーガーの看板商品である「テリヤキバーガー」を、バンズ、パティ、ソース共にモス越オリジナルでつくり、銀座バージョンに仕上げた。黒毛和牛を使用したパティに、なだ万厨房のだしを使った特製ソースを合わせる。一般的なテリヤキバーガーとは異なる風味が味わえる一品だ。

6~12日に販売するのが、「銀座天一」の「白姫えびのかき揚げライスバーガー~鹿児島県産白姫えびのかき揚げと天ぷらづくし~」(各日200個限定、1601円)。新潟県産コシヒカリでつくったライスプレートのバンズで、香ばしいエビのかき揚げを挟み、なだ万厨房の割り下ソースと合わせる。

「roastesd Beef I.T.O」の「ローストビーフバーガー~黒毛和牛のパティと、ローストビーフの西洋わさび仕立て~」(各日200個限定、1801円)は、黒毛和牛のパティの上にローストビーフを贅沢に乗せ、肉の味が存分に楽しめる。

13~19日に販売するのは、「浅草今半」のすき焼き、「つきぢ松露」の玉子焼き、「銀座若菜」の江戸おかか生姜と3店の味を生かした「すき焼きだし巻き玉子ライスバーガー~だし巻き玉子とすき焼きに、江戸おかか生姜を添えて~」(各日200個限定、1801円)。新潟県産コシヒカリでつくったライスプレートが3枚入ったボリューム感のあるメニュー。

「真鯛カツバーガー~長崎県産天然真鯛のフライに、特製レモンタルタルソースを添えて~」(各日200個限定、1601円)は、一昨年にモスバーガーで販売したメニューで、今回モス越用につくり直した。フライにするのは天然の真鯛で、銀座若菜のたくあんとしば漬けを使用した特製のタルタルソースをたっぷりと乗せた。

“ケーキサンドバーガー”と称して、デザートとして楽しめるハンバーガーも登場。「パティスリーモンシェール」の「フルーツケーキサンド~ゴロゴロフルーツとたっぷりクリーム~」(各日70個限定、1601円)は、スポンジケーキの生地で、大きくカットしたフルーツとクリームを挟む。中のフルーツは前半と後半で変わり、前半はキウイと白桃がメイン、後半はシャインマスカット、長野県産のブドウ「ナガノパープル」、マンゴーとなる。濱崎氏は「モスバーガーでこうしたケーキを扱うのはほぼ初めて。どのようなハンバーガーに仕上がっているか、お客様に楽しんでいただければ」と期待を寄せた。

三越銀座店の新館9階にある「銀座テラス」にオープン。インパクトのあるロゴマークが客を迎える

コラボレーションを記念し、モス越のロゴマークも共同で制作した。三越とモスバーガーの「M」をベースに、三越の店章に用いられている筆の当たり所と跳ね先が縁起が良いとされている「七五三」になるようデザインした。

ハンバーガーのほかに、ロゴマークの入った「モス越×KINTO ウォーターボトル」(500ml、1980円)、「モス越 ショッパーバッグ」(101円)も販売する。

5日に行われたメディア向け発表会で、三越銀座店の榎本亮店長は「今回のモス越のオープンは、日本の食文化を大切にし、世界が注目する外食のアジアオンリーワン企業をビジョンに掲げるモスフードサービスと共感し共創することで、質の高い新たな食文化への挑戦をしていく」と、意欲を述べた。

(中林桂子)