2024年11月22日

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2023年8月 主要百貨店大手7社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 25.7
堺店 ▲3.0
京都店 ※1 18.5
泉北店 1.5
日本橋店 13.4
横浜店 ※1 4.0
新宿店 20.8
玉川店 7.8
大宮店 1.7
柏店 ※1 2.1
㈱高島屋 各店計 13.2
岡山高島屋 12.8
岐阜高島屋 ▲2.7
高崎高島屋 23.6
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 13.1

※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

店頭売上高は前年比13.1%の2桁増で、8カ月連続のプラスだった。コロナ禍前の2019年比は1.7%増で2カ月連続でコロナ禍前を上回った。免税売上高は166.8%増、19年比39.8%増。免税を除いた店頭売上高は6.2%増、19年比1.3%減だった。

店舗別では堺店(3.0%減)を除いた店舗が前年を上回った。特に大阪店(25.7%増)は8カ月連続で2桁増と大きく伸び、新宿店(20.8%増)、京都店(18.5%増)、日本橋店(13.4%増)も同じく2桁増だった。商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、全カテゴリーが前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 40.0
大丸梅田店 33.9
大丸東京店 38.1
大丸京都店 19.1
大丸神戸店 12.3
大丸須磨店 1.6
大丸芦屋店 3.3
大丸札幌店 21.3
大丸下関店 ▲0.3
松坂屋名古屋店 11.5
松坂屋上野店 15.3
松坂屋静岡店 5.0
松坂屋高槻店 2.9
店 計 21.4
法人・本社等 35.6
大丸松坂屋百貨店 合計 17.7
博多大丸 31.0
高知大丸 5.7
百貨店事業 合計 18.5

※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比18.5%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では17.7%増と共に23カ月連続プラスとなった。台風の影響で関西7店舗と名古屋店が臨時休業するなどマイナス影響はあったが、化粧品やラグジュアリーブランドが大きく伸び、インバウンドの好調が持続。前年実績をクリアした。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は283.6%増、客数は1763.7%増、客単価は79.4%減だった。

店舗別では15店舗中14店舗が前年を上回った。東京店(38.1%増)、梅田店(33.9%増)、札幌店(21.3%増)、京都店(19.1%増)、神戸店(12.3%増)は2桁を超える伸長率で、中でも、心斎橋店はインバウンド需要の高まりから40.0%増と大きく伸びてけん引した。夏休み期間で、東京店と梅田店は入店客数も増勢した。

大丸松坂屋百貨店の合計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く)は21.4%増、コロナ禍前の19年比5.7%増、18年比4.1%増で引き続き安定してコロナ禍前を上回っている。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は11.3%増、19年比3.2%増、18年比1.8%増。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比29.1%増、18年比26.0%増でコロナ禍前を2桁の伸び率で上回った。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 17.7
三越日本橋本店 店頭 10.7
三越銀座店 62.2
伊勢丹立川店 13.5
伊勢丹浦和店 6.4
三越伊勢丹 計 21.2
札幌丸井三越 17.1
函館丸井今井 12.3
仙台三越 5.5
新潟三越伊勢丹 1.5
静岡伊勢丹 ▲2.4
名古屋三越 14.1
広島三越 8.4
高松三越 7.0
松山三越 0.1
岩田屋三越 16.4
国内グループ百貨店 計 11.8
国内百貨店 計 17.5

両本店は引き続き高付加価値商品を中心に売上げを伸ばし、前年比は三越伊勢丹計で21.2%増、国内百貨店計で17.5%増で23カ月連続のプラス。伊勢丹新宿本店は2022年4月以降、17カ月連続でコロナ禍前の18年を上回っている。

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、ハンドバッグや財布など高付加価値商品への購買意欲が高く売上げをけん引。帰省時など親戚が集まる機会などで手土産需要が増加したことで、和菓子や洋菓子、惣菜にも動きがみえた。

免税売上高は、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾などへの関心の高さが継続し、東京や札幌、福岡の店舗を中心に大きく伸長したことでコロナ禍前の18年を上回った。

 

そごう・西武

西武池袋本店 12.9(19年比0.5)
そごう・西武全社(10店)計 14.1(19年比▲3.3)

 

売上高は既存店前年比14.1%増と大幅に伸びて23カ月連続で前年を上回った。プレステージブランド(約35%増)や高級雑貨呉服(約10%増)などの高額商材は依然として好調に推移している。婦人雑貨(約15%増)は猛暑の影響で化粧品や日傘、サングラスなどが売上げを伸ばした。衣料品(約20%増)は婦人服が約5%増、紳士スポーツが約15%増で、外出需要から羽織物の需要が高く秋商材も動き始めた。

免税売上高は約185%増(19年比約20%減)、客数は約890%増(19年比約5%増)と、客数は外出機会増加の影響かコロナ禍前を上回った。

 

松屋

銀座店 66.9
浅草店 ▲16.5
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 59.9

 

銀座店の売上高は前年比66.9%増と驚異的な数字を記録し、23カ月連続プラス。19年比は約41%増で、コロナ禍前を大幅に上回っている。化粧品は約111%増、ラグジュアリーブランドは約107%増(19年比約110%増)、時計は約131%増(19年比約10%増)、宝飾は約103%増(19年比約126%増)と銀座店が強みとするカテゴリーは富裕層を中心に国内外を問わず盛況だった。免税売上高は依然、円安の影響で19年比約92%増と全館を押し上げた。8月の免税売上高が銀座店全体に占める割合は約39%超。19年は約25%増だった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 25.8
阪神梅田本店 33.7
支店計 18.6
全店計 23.8

 

全体で23カ月連続でプラス。台風直撃や猛暑など天候与件はあったが、売上高は前年比2桁増と引き続き好調で、都心店も各店2桁増の伸び率を示した。

売上高の2018年比は14%増、インバウンドを除くと8%増で、コロナ禍前を上回った。阪急本店は18年比25%増(インバウンドを除くと14%増)、阪神梅田本店は18年比28%増(インバウンドを除くと28%増)と共に2桁増。免税売上高は引き続き過去最高を更新した。

阪急本店は8月として過去最高売上高を更新。インバウンド客も含め入店客数が順調に推移し、全カテゴリーで前年をクリアした。中でも、婦人ファッション全般は前年の1.2倍以上と好調で、モード・インターナショナルファッションやアクセサリー、バッグ、化粧品も同じく1.3倍以上だった。カットソーやサンダル、パラソルなど盛夏商材をはじめ浴衣も引き続き好調。高額商材は婚約指輪や新作の腕時計を購入していく客が多くみられ3割増と盛況だった。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 5.8
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 9.4
上本町店 7.9
東大阪店 1.7
奈良店 ▲0.9
橿原店 4.0
生駒店 0.7
和歌山店 4.3
草津店 3.4
四日市店 7.7
名古屋店(近鉄パッセ) 8.6
合計 6.8

 

あべのハルカス近鉄本店は、売上高(5.8%増)、入店客数(12.0%増)共に前年を上回った。インバウンドを除くと10.1%増。他の店舗も奈良店を除き、軒並みプラスだった。

商品別では、リニューアルオープンしたアクセサリー売場が予算比46.9%増と好調な滑り出しをみせ、婦人服や菓子、惣菜、旅行用品も売れ行きが好調だった。


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《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(31店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》

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