2024年10月30日

パスワード

購読会員記事

神戸阪急、ライフスタイル提案型売場がオープン

本館6階の自主編集売場「モーニングフロー」

大規模改装を続ける神戸阪急は23日、本館5階と本館6階の一部をオープンした。子供の健やかな成長に寄り添う暮らしを発信する「子育てゾーン」(5階)、朝時間の過ごし方を提案するライフスタイルゾーン「モーニングフロー」(6階)、エフォートレスなカジュアルファッションを揃える「ファッションゾーン」(6階)の3カ所。いずれのゾーンも、改装のポイントの1つである、神戸らしい暮らしを表現する地域密着のライフスタイル提案型売場となっている。

神戸阪急は昨年から、全館の売場の約9割を対象としたリモデルを進めている。リモデルのポイントは、①都市型百貨店として期待されるハレ型の品揃えの強化・拡充および今日的な時代感を捉えた高感度コンテンポラリー化②独自性のある地域密着ライフスタイル型「神戸スタイル」ワールドの新設③新しい発見・驚きなどの楽しさ提案の強化——の3つ。今回開いたゾーンは②に当たる。

本館5階のフロア図。東側の子育てゾーンが今回オープンした

本館5階は「Affection for Life ~優しさあふれるファミリーの暮らし~」をテーマとしており、子育てゾーンはその象徴的存在となる。自主編集売場「マム&ベビーセレクト」と各ショップで構成され、本館8階からの移設にあたり再編成した。

子育てゾーンの「マム&ベビーセレクト」

子供の健やかな成長に寄り添う暮らしを発信する

ベビールームも使いやすさを追求した

マム&ベビーセレクトは、自分らしい子育てライフを楽しみたい親に向けて、育児雑貨やベビーギフト、絵本や食などをトータルに提案する。ショップは既存の6ブランドに加え、「キャトル・セゾン」、「ディモワ」、「フィス」、「プティマイン」、「ボーネルンド」、「マールマール」、「リボンハッカキッズ」の7ブランドが加わった。

売場だけでなく、パブリックスペースも充実させた。ベビールームは、子育て売場で勤務している3人の母親社員を中心に「理想のベビールーム」について話し合いを重ね、基本プランを策定。ベビーカーごと入れる個室タイプの授乳室を4室設けたほか、オムツ替え用ベッドを荷物置き台付きに置き換え、紙オムツの自動販売機を設置するなど、清潔感がありストレスフリーでくつろげる空間に変わった。「コミュニティースクエア」というコミュニティースペースも新設し、子育てファミリーに向けたワークショップやセミナーなどを開催する。

本館6階のフロア図

本館6階は、「Feel the Wind ~海と山を感じる暮らし~」をコンセプトに、神戸らしいライフスタイルや余暇の過ごし方を提案する。フロアは4つのゾーンで構成され、23日にモーニングフロー、ファッションゾーンの一部が開いた。瀬戸内ライフゾーンは今秋のオープンを予定する。

モーニングフローは、「自分だけの大切な朝時間の過ごし方」を提案する売場。体を動かす、内面から整える、自分磨き、癒しの時間といったキーワードで売場を編集し、ライフスタイルとして発信する。ヨガウエア、食品、ヘアケアなどは自主で編集し、ハーブ、アロマ、スキンケア、ペット用品は専門店を導入する。イベントスペースも設け、スタッフが勧める朝活習慣を季節やテーマに応じて週替わりで発信する。

国内外のデニムを集めた「デニムセレクト」

ファッションゾーンは、国内外のデニムブランドをセレクトした自主編集売場「デニムセレクト」と、「HRM(アッシュ・アール・エム)」による新ショップ「アッシュエレン」の2つがゾーンのコアとなり、既存の「コムサ・ステージ」、「ハイカラブルバード」もオープンする。

同日オープンした本館7階のメンズコスメ売場

本館7階の紳士雑貨売場

今回の目玉となるのがこの3カ所だが、本館3階、本館4階、本館7階の一部も同日に改装オープンしている。本館7階はメンズビューティー売場、紳士雑貨が開いた。全館リモデルは今秋の完成を目指す。