京王電鉄、新宿駅周辺の再開発に3000億円
京王電鉄は2日、東日本旅客鉄道と進める新宿駅西南口地区開発計画および京王線新宿駅改良工事について、総事業費が3000億円程度になると発表した。同計画は北街区と南街区からなり、先行して南街区に高さ約225m、地下6階~地上37階の店舗やオフィス、宿泊施設などで構成する高層ビル(延床面積約15万㎡)を建て、2028年度に開業。北街区は京王百貨店新宿店を建て替え、高さ約110m、地下3階~地上19階の店舗や宿泊施設などを擁する高層ビル(延床面積約14万1500㎡)を40年代に完成させる。
京王線新宿駅は段階的に改良。まず地下2階のホームを北側へ移し、同端部に開設を設けて地下2階から東京メトロ丸ノ内線に乗り換えられる導線を整備する。「これにより、新宿駅西口地下広場における歩行者交錯の改善および乗り換え時間の短縮などを目指す」(京王電鉄)という。
南街区の開発と新宿駅の改良工事は23年度に着手。北街区の開発は南街区の竣工後を予定する。
(野間智朗)