2024年11月22日

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柏高島屋ステーションモール、今秋15年ぶりに改装

「柏高島屋ステーションモール」を構成する3館(左から本館、S館、新館)

高島屋と子会社の東神開発は26日、今秋から柏高島屋ステーションモールの大規模改装を行うことを発表した。大規模な改装は2008年以降15年ぶり。同施設は百貨店(高島屋柏店)と専門店で構成され、百貨店部分はベビー・キッズ売場の改装、ファッション雑貨やゴルフ用品の新規編集売場の導入などを行う。専門店部分はコミュニティスペースや一大食品ゾーンを新設し、「ユニクロ」の大型店舗が出店する。

改装後のフロア構成。赤字が改装部分

柏高島屋ステーションモールは柏駅西口に構えるショッピングセンターで、東神開発が運営する。本館・S館・新館の3館構成で、高島屋柏店が本館とS館の一部に、専門店が新館とS館の一部に入る。今回の改装でS館の百貨店部分は縮小し、本館に集約する。

百貨店部分は主に、べビー・おもちゃ(S館6階)、雑貨編集平場(本館3階)、婦人服(本館4~5階)、ゴルフと紳士雑貨(本館6階)を改装する。足元商圏の柏市や流山市で増えているニューファミリー層を主なターゲットに定め、顧客の若返りを狙う。

ベビー・おもちゃ売場は今年9月にオープン。新規に「シンクシンク」(知育ゲーム)、「マールマール」(ベビー・キッズギフト)、「エイデン&アネイ」(ベビー雑貨)、「ショパン」(セレモニー子供服・雑貨)を導入する。子育てや準備に関する相談会、体験会を定期開催するコンサルティングサロンも新設し、出産準備からセレモニー、教育まで幅広くカバーする。

本館3階には、雑貨の自主編集売場が10月に誕生。新ブランドとして韓国コスメ「イイナ」、フレグランス「ミラーハリス」、オーガニックタオル「ヒポポタマス」などを導入。幅広い世代が楽しめる雑貨を編集して展開する。柏市にあるセレクトショップ「アイスリー」やボタニカルガーデンショップ「グリューン」など、地元の商品も取り扱う。

本館4~5階の婦人服フロアには婦人肌着やスポーツ衣料、まつげエクステ「ケサランパサラン」、ネイルケア「ネイルズユニーク」らが入る。元はS館にあったが、改装を機に移設。顧客層が重なる婦人服フロアに配置することで、利便性を高める。9月の完成を予定する。

紳士服売場には、9月にゴルフゾーンと紳士雑貨売場が形成される。ゴルフゾーンはセレクトショップ「マッチアップ」、ゴルフウェア「ランバン スポール」などを新規で導入する。紳士雑貨売場は「ファイブウッズ」、「エルゴポック」、「カルメレンゴ」など感度の高さやこだわりのあるバッグやシューズを集積。趣味性の高いアイテムのポップアップも展開し、遊び要素と変化のある売場を構築する。

コミュニティスペースのイメージ図

対する専門店ゾーンは、コミュニティスペース(新館10~11階)、食品ゾーン(S館1~2階)、ユニクロ(S館5階)の開業などを順次行う。

コミュニティースペースは来秋にオープン。コンセプトは「柏の人の居場所」で、施設の賑わいを地域へ還元し、地域の賑わいを施設に取り込むような「賑わいの循環拠点」を目指す。駅直結という立地を生かしたリアルな場所として、柏の住民が自らのノウハウや想いを発信したり、ここに来ることでヒト・モノ・コトと出会ったりできる場と企画を提案する。

食の一大ゾーン形成に向けては、S館の1階にディスカウントスーパー「オーケー」が出店し、2階にグローサリーやイートインなどの新ショップを導入。柏高島屋ステーションモールにはすでに食のゾーンとして、S館2階専門店部分に「フードストリート」、本館の地下2階~地上1階に百貨店の食品売場があり、これらと併せて一大食品ゾーンとする。24年春の完成を予定する。

S館5階にはユニクロが今年9月にオープン。東神開発によると、市内最大級の面積という。S館4階には来春に、カフェやポップアップスペースからなる「ギャザリングスペース」が新設される。