日本橋のエコな涼を楽しむ「ECO EDO 日本橋」開催
ECO EDO 日本橋 実行委員会および日本橋室町エリアマネジメントによる「ECO EDO 日本橋 2023~めぐり、つなげる、江戸の知恵~」が7日にスタートした。今年で15回目となる日本橋の夏の恒例イベントで、今年は「古き新し、夏めぐり。」がテーマ。日本橋のエコな涼を楽しめる数々のイベントが、日本橋・八重洲・京橋エリアで展開されている。
ECO EDO 日本橋2023は、7日の「ECO EDO 日本橋開会宣言セレモニー&打ち水」でスタートを切った。開会宣言セレモニーでは、日本橋室町エリアマネジメント事務局の中﨑恵未氏の挨拶に次いで、名橋「日本橋」保存会会長・三越元社長の中村胤夫氏が開会を宣言。続いて、日本橋室町エリアマネジメント代表理事の高津伊兵衛氏より今年の注目ポイントが説明され、その後、三井不動産日本橋街づくり推進部部長の七尾克久氏が、今後の日本橋の街づくりについて語った。セレモニーの最後には、登壇者や地元飲食店、近隣企業のワーカーなどによる打ち水が行われた。
ECO EDO 日本橋 2023で開催されるのは、主催イベントが「ecoedoメニュー」(~9月3日)、「日本橋かき氷フェスティバル2023」(8月10~13日)、「夏を奏でる風鈴スポット」(~9月3日)、「晴れたら打ち水!日本橋」(8月10~11日)、「インスタグラム投稿キャンペーン」(~9月3日)、「ゆかたでまちあるき」(~9月3日)、「日本橋キッズサマーキャンプ2023」(8月4~6日)となる。
連携イベントは「大屋根夏まつり2023 in NIHONBASHI」(8月3~6日)、「日本橋きものパスポート」(通年)、「夢と踊る『七夕ゆかた祭り』in日本橋」(7~8日)、「イマーシブミュージアム」(~10月29日)、「日本橋クルーズ(R)」(通年)、「GAKUアート展示」(8月21日~9月3日)を開く。
日本橋エリアの約170店舗で販売されるecoedoメニューでは、涼やサステナブルをテーマに夏に合う涼しげでフォトジェニックなオリジナルスイーツ、フード、グッズが展開されている。今年はハンカチの端切れを職人の手で再利用してつくったうちわなど、サステナブルな素材を活用したグッズも加わった。今年が初開催となる日本橋かき氷フェスティバル2023は、COREDO室町テラス大屋根広場に日本橋の老舗飲食店や百貨店、ホテル、商業施設などがかき氷屋台を出店。イチゴや抹茶などの定番のかき氷から珍しいかき氷まで楽しめる。
夏を奏でる風鈴スポットは日本橋の5エリアで開催。福徳神社から福徳の森へと続く小道では両側を約200個の江戸風鈴で装飾し、夜のライトアップも実施する。各スポットには七福神風鈴がそれぞれ隠されており、見つけると開運を願うことができる。手ぶらで日本橋に来ても気軽に浴衣を楽しめるゆかたでまちあるきは、日本橋エリアの8カ所で浴衣の着付けができる。着付け、レンタルなどのサービスを特別価格で提供。
日本橋のサステナブルを体験するワークショップを開催するのが、日本橋キッズサマーキャンプ2023。鰹節ができるまでを学び鰹節削り体験やだしひきデモなどを行う、にんべんの「にんべん教室」(8月5日)、デジタルアートで名画に入り込む体験で発想力やチームワークの大切さを学べる、イマーシブミュージアム実行委員会による「Immersive Museumプロデューサー体験」(8月4日)、貸金庫見学や札勘(さつかん)体験を通してお金について学ぶ、三井住友信託銀行による「親子で銀行わくわく探検隊!」(8月5~6日)、コーヒーの生産地から世界中のスターバックスの店にコーヒーが届くまでのエシカルな調達を学び地球への貢献を体験できる、スターバックスコーヒーコレド室町テラス店による「スターバックスで知ろう!世界のサスティナブルなコーヒージャーニー」(8月5日)の4プログラムとなる。
大屋根夏まつり2023 in NIHONBASHIは、日本橋のテナント・ワーカーが参加者や主役となり、日本橋の夏を盛り上げるイベント。テナント・ワーカーが参加者として昔懐かしの縁日や、近隣飲食店の屋台を楽しむと同時に、希望者はボランティアスタッフとしても参加して、日本橋エリア内での交流を深める趣向だ。大屋根ステージではテナント・ワーカーが出演し、音楽やパフォーマンスで盛り上げる。イベントの最終日(8月6日)には、一般参加者も含めて今年からの新たなコンテンツ「大屋根“床”洗い」が行われる。
(塚井明彦)