三井不動産、「ららテラス」の出店加速
三井不動産は11月以降、ライフスタイル型商業施設「ららテラス」を相次ぎオープンする。JR南船橋駅前に2023年11月開業予定の「三井ショッピングパーク ららテラス TOKYO-BAY」(以下、ららテラス TOKYO―BAY)を皮切りに、24年春にはHARUMI FLAGエリア内に「三井ショッピングパーク ららテラス HARUMI FLAG」(以下、ららテラス HARUMI FLAG)が、25年夏には東京メトロ北綾瀬駅前に「(仮称)三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」(以下、ららテラス北綾瀬)が、それぞれ開業を予定する。
ららテラスは「街の賑わい」と「日常生活の彩り」をコンセプトに、スーパーや生活雑貨店などを核として、ファッション、レストラン、地域に必要とされる医療やサービス機能などを集積。都市近郊の生活者を対象とした利便性の高い商業施設で、現在「ららテラス 南千住」と「ららテラス 武蔵小杉」を運営している。
ららテラス TOKYO-BAYは、船橋市が実施した「JR南船橋駅南口私有地活用事業」の事業者公募で三井不動産が選定され、出店が決まった。JR京葉線と武蔵野線が通る南船橋駅前とアクセス環境も良く、同社のRSC(広域型SC)の第1号店でもある「三井ショッピングパーク ららぽーと TOKYO-BAY」も近接する。
大型地域居住者の日常の憩いの場となる約5000㎡の大規模な広場空間と、店舗面積約8200㎡のデイリーニーズに対応した全36店舗を擁する。1階はスーパーマーケット「ワイズマート」を核に、生活利便性の高い物販店やスポーツジム、学習塾などが入り、2階にはクリニックモール、飲食店、フードコート、物販店が配置される。ららぽーと TOKYO-BAYや、現在建設中の大型多目的アリーナ「(仮称)LaLa arena TOKYO-BAY」との連携・回遊を促進して、エリアの賑わいを創出する。
ららテラス HARUMI FLAGが出店する中央区の大規模再開発エリア「HARUMI FLAG」は、人口約1万2000人となる街づくりを計画する。東京2020オリンピック・パラリンピックの大会選手村として活用後、約13ヘクタールの広大な土地に5632戸の分譲・賃貸住宅と、商業施設の計24棟を建設。保育施設、介護住宅、シェアハウスなども整備される。エリア内の中心に位置するららテラス HARUMI FLAGは、居住者を主要対象顧客として晴海エリアの生活を支える商業施設となる。
スーパーマーケットや保育園、ウェルネス施設など多様なライフスタイルに対応する約40店舗を集め、店舗面積は約1万㎡。晴海エリア最大規模の食のフロアとなる1階デイリーマーケットには、スーパーマーケット「サミットストア」を中心に、生活利便性の高い物販店やサービス店が入る。2階はデイリーセレクトのフロアで、サービス、物販、飲食店を誘致。3階はウェルビーイングフロアで、中央区認可保育所やフィットネスクラブ、クリニックなどで構成される。
北綾瀬駅とぺデストリアンデッキで直結するららテラス北綾瀬は、店舗面積が約1万6400㎡。地上4階建ての施設内にはスーパーマーケット、ファッション、雑貨、飲食、サービスなど生活利便性の高い約50店舗を揃え、地域の居住者や北綾瀬駅の利用者をメインに幅広い世代が楽しめる施設にする。綾瀬エリア初となる大型フードコートが設けられる予定だ。
(塚井明彦)