2023年6月 主要百貨店大手7社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 19.8 |
堺店 | ▲3.1 |
京都店 ※1 | 14.7 |
泉北店 | ▲2.4 |
日本橋店 | 5.8 |
横浜店 ※1 | 0.3 |
新宿店 | ▲5.3 |
玉川店 | 4.5 |
大宮店 | ▲5.6 |
柏店 ※1 | ▲1.5 |
㈱高島屋 各店計 | 6.6 |
岡山高島屋 | ▲2.2 |
岐阜高島屋 | ▲20.5 |
高崎高島屋 | 2.1 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 | 5.6 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
店頭売上高は前年比5.6%増で、6カ月連続のプラスだった。コロナ禍前の2019年比は100%で、ほぼ同水準に戻った。免税売上高は307.9%増、19年比14.3%増。免税を除いた店頭売上高は前年の大口受注があった影響で0.5%減、19年比1.0%減だった。
店舗別では横浜店(0.3%増)、高崎店(2.1%増)、玉川店(4.5%増)、日本橋店(5.8%増)、京都店(14.7%増)、大阪店(19.8%増)が前年を上回った。特に大阪店は6月連続で2桁増と勢いに乗っている。商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、食堂が前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 31.5 |
大丸梅田店 | 12.2 |
大丸東京店 | 24.5 |
大丸京都店 | 11.5 |
大丸神戸店 | 13.1 |
大丸須磨店 | ▲0.3 |
大丸芦屋店 | ▲3.0 |
大丸札幌店 | 16.4 |
大丸下関店 | ▲4.9 |
松坂屋名古屋店 | 10.9 |
松坂屋上野店 | 6.2 |
松坂屋静岡店 | 3.0 |
松坂屋高槻店 | ▲4.0 |
店 計 | 15.2 |
法人・本社等 | ▲24.8 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 13.4 |
博多大丸 | 17.1 |
高知大丸 | 6.2 |
百貨店事業 合計 | 13.4 |
※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比13.4%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では13.4%増と21カ月連続プラスとなった。ラグジュアリーブランドや化粧品が3割増と大きくけん引した。婦人服ではワンピースやジャケットが2桁増となり、旅行用品やアウトドア用品も売上げを伸ばし堅調に推移した。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は556.4%増(客数は3046.9%増、客単価は79.1%減)だった。
店舗別では15店舗中10店舗が前年を上回った。中でも東京店は入店客数が大きく回復し2割増、心斎橋店はラグジュアリーブランドが好調で3割を超える伸び率だった。
大丸松坂屋百貨店の合計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く)は15.2%増、コロナ禍前の19年比1.3%増、18年比1.5%増。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は6.5%増、19年比2.4%増、18年比1.4%増でコロナ禍前を上回った。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比9.3%減、18年比1.8%増だった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 15.7 |
三越日本橋本店 店頭 | 4.5 |
三越銀座店 | 37.2 |
伊勢丹立川店 | 9.1 |
伊勢丹浦和店 | 4.7 |
三越伊勢丹 計 | 14.3 |
札幌丸井三越 | 12.1 |
函館丸井今井 | 0.5 |
仙台三越 | 3.7 |
新潟三越伊勢丹 | 1.9 |
静岡伊勢丹 | ▲2.2 |
名古屋三越 | 12.2 |
広島三越 | ▲2.9 |
高松三越 | ▲2.3 |
松山三越 | ▲4.1 |
岩田屋三越 | 7.4 |
国内グループ百貨店 計 | 6.2 |
国内百貨店 計 | 11.2 |
両本店舗は高付加価値商品を中心に売上げを伸ばし、前年比は三越伊勢丹計で14.3%増、国内百貨店計で11.2%増で21カ月連続のプラス。伊勢丹新宿本店は2022年4月以降、15カ月連続でコロナ禍前の18年を上回っている。
伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、宝飾、ハンドバッグなど高付加価値な商品への購買意欲が依然として高く、外出機会の増加から夏物衣料や服飾雑貨が好調で売上げをけん引した。
免税売上高は、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾などへの関心の高さが継続し、東京や札幌、福岡の店舗を中心に増勢したことでコロナ禍前の18年を上回った。
そごう・西武
西武池袋本店 | 11.3(19年比▲3.3) |
そごう・西武全社(10店)計 | 7.4(19年比▲9.3) |
売上高は既存店前年比7.4%増と、21カ月連続で前年を上回った。プレステージブランド(約20%増、2019年比約70%増)および呉服高級雑貨(約15%増、19年比約5%減)などの高額商材は好調を継続した。衣料品(約10%増、19年比約5%減)は外出機会の増加からブラウスやワンピースなどの盛夏スタイルが好況で2桁の伸長を示した。食品(約5%増、19年比約5%減)はハレの日需要でケーキなどの洋菓子や惣菜が好調だった。
免税売上高は約300%増(19年比約40%減)、客数は約1340%増(19年比約20%減)と、どちらも回復途上だ。
松屋
銀座店 | 38.3 |
浅草店 | 17.3 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 36.6 |
銀座店の売上高は前年比38.3%増で21カ月連続でプラス。19年比は約27%増で、コロナ禍前を大幅に超えた。化粧品は約63%増、ラグジュアリーブランドは約60%増(19年比約93%増)、宝飾は約42%増(19年比約136%増)と銀座店が強みとするカテゴリーが富裕層を中心に好調で売上げをけん引。免税売上高は、主に台湾、韓国、香港、タイなどの東南アジア圏や欧米からの客が急増している中で中国客も戻りつつある。6月の免税売上高が銀座店全体に占める割合は約33%超。19年は約25%増だった。月末にスタートしたクリアランスセールは約7%増で推移している。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 17.0 |
阪神梅田本店 | 6.8 |
支店計 | 8.6 |
全店計 | 12.7 |
全体で21カ月連続でプラス。売上高は前年比2桁増と引き続き好調で、都心店を中心に客数は順調に推移し17%増だった。
売上高の2018年比は12%増、インバウンドを除くと8%増で、いずれもコロナ禍前を上回った。阪急本店は18年比28%増(インバウンドを除くと21%増)と2桁の伸びを示した。免税売上高は中国客の回復が大きく、過去最高を更新した。引き続き韓国、台湾、香港からの客の買上げも好調だった。
阪急本店は6カ月連続で過去最高売上高を更新した。化粧品を含む婦人服ファッション全般が2桁増と活況を呈し、ラグジュアリーファッションやアクセサリー、バッグなどは2割以上の増加。中でも宝飾品は7割増と高伸長だった。
父の日期間は和洋酒が1割増で推移し、紳士洋品は外出機会の増加から旅先などで使える商品が好評だった。特にカジュアルバッグは前年の倍以上と大きく伸びた。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 8.2 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 9.1 |
上本町店 | 5.1 |
東大阪店 | ▲14.7 |
奈良店 | ▲4.7 |
橿原店 | ▲5.6 |
生駒店 | ▲0.7 |
和歌山店 | 0.3 |
草津店 | ▲4.8 |
四日市店 | ▲0.9 |
名古屋店(近鉄パッセ) | 3.1 |
合計 | 3.8 |
あべのハルカス近鉄本店は、売上高、入店客数ともに前年を上回った。4月に移設した靴売場やリニューアルしたラグジュアリーブランドが目標を大きく上回った。雨具などシーズン雑貨の拡大展開や化粧品が好調に推移し、婦人洋品と特選洋品は前年比で17.8%増と増勢。インフルエンサーがプロデュースした化粧品のポップアップイベントも集客に寄与した。
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③全国百貨店79社・187店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(6社7店)/東北(6社10店)/関東(16社37店)/東京(14社27店)/中部(17社23店)/近畿(10社41店)/中国・四国(15社22店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2021年度主要経営指標/役員およびその職掌/2022年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2021年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》