エキュート上野とグランスタ東京、今夏に改装第1弾
JR東日本クロスステーションデベロップメントカンパニーが運営するエキナカ商業施設「エキュート上野」と「グランスタ東京」が、今夏のオープンに向けてリニューアルを進めている。エキュート上野は主に雑貨店舗、グランスタ東京はスイーツショップが対象となる。
JR上野駅のエキナカ商業施設、エキュート上野は今夏に第1弾として雑貨を中心としたショップを改装し、今秋以降も継続していく。20年の公園口駅舎開業により公園駅改札が移転。エキュート上野が文教施設のある上野公園へと続くフロアとなり、公園改札利用による新しい流動がエキナカの回遊性を高めている。周辺文教施設をはじめとした地域とのつながりをより一層深める狙いから、今回の改装に踏み切った。「“まいにち”Jibunらしく」をリニューアルコンセプトに「きづきのある″まいにち″」となる商品展開と、色々な「コト」に出会える場所として、毎日でも立ち寄りたくなる場所を目指す。
「UENO Art Oriented Development」を環境コンセプトに、アート感覚を交流のハブとして施設を開発。電車の中と上野の「杜」の間をつなぎ、駅で過ごす短時間でもいい空間にいると思える施設に改修する。これを実現するため、建築家の乾久美子氏に施設デザインを依頼。施設が完成すると、エキナカが美術館のエントランスロビーのような空間になるという。
ショップについては、デザイン雑貨「ビニール ウエノ」がすでにオープンし、今後はエキュート限定のカプセルトイショップ「上野ランド」、関東唯一の雑貨常設店「フェリシモユーモア!」をはじめ、雑貨と衣料品の「プレミィ・コロミィ」、コンビニの「ニューデイズ」、ブランド変更したドラッグストアの「エキレスク」などが、移転およびリニューアルオープンする。
東京駅構内のエキナカ商業施設、グランスタ東京は、6月15日より段階的に既存店のリニューアルや、新店オープンを実施している。15日には地下1階の丸の内坂エリアに「ミスターメープルbyザ・メープルマニア」が新規オープンし、既存の13ショップがリニューアル。19日には「ザ・メープルマニア」が丸の内坂エリアから1階吹き抜けエリアに移転オープンした。26日には、地下1階銀の鈴エリアに「ザ・ドロス」が新規オープンする。
東京駅の1日利用客は約56万人(JR東日本発表の21年度乗降客数値)に上り、そのうち約半数以上が通勤・通学などでの利用者だ。地下1階丸の内坂エリアでは、そうした定期券利用者のニーズを取り込む狙いから「自分へのご褒美スイーツ」をテーマに、グランスタ東京の中で最も多く生菓子を充実。新たなグランスタ東京限定商品を投入して、日常の中での自分へのご褒美やお土産需要に応えていく。
丸の内エリアでリニューアルしたショップのグランスタ東京限定品は、「カファレル」が1日20個限定でカファレル スペシャルドルチェ「ベスパ」、「テラ・セゾン」が1日30個限定でフルーツ生トリュフ〈苺〉、「アイボリッシュ」が1日40個限定でフレンチトーストサンドを販売。「京橋千疋屋」が7月9日までの予定で宮崎マンゴーパフェを出している。
(塚井明彦)