一畑百貨店、来年1月14日で松江店の営業を終了
一畑百貨店は13日、来年1月14日で松江店の営業を終了すると発表した。近年は2016年5月に開業した「イオンモール出雲」や山陰地区で最大級のショッピングセンター「ゆめタウン出雲」らとの競合が激しく、業績が低迷。14年度(14年4月~15年3月)以降は赤字が続き、創業60周年の節目である18年に全館規模の改装に踏み切り、19年2月には小型店の出雲店を閉鎖するなどで収益力の向上に努めたが、新型コロナウイルス禍の影響も大きく、営業の継続は難しいと判断した。松江店が閉じると、島根県は山形県、徳島県に続き百貨店がない都道府県となる。
一畑百貨店は1958年10月、松江市殿町に松江店をオープン。98年4月に現在のJR・松江駅前へ移転し、営業してきた。同店の売上高は2002年にピークとなる108億円を記録したが、直近の22年度には半分以下の43億円まで減少。来年1月14日で65年余りの歴史に終止符を打つ。
(野間智朗)