日本SC協会、第51回定期総会を開催
一般社団法人日本ショッピングセンター協会は5月23日、ホテルニューオータニで「第51回定期総会」を開催し、2022年度事業報告や23年度事業計画などについて審議した。定期総会後に催された「協会創立50周年記念式典」では、「22年度SC学校通信教育講座 学校長賞」、「2第9回日本SC大賞・第7回地域貢献大賞」、「50周年功労者」の表彰式が執り行われた。
23年度の協会基本方針は、コロナ下での状況変化を踏まえ「リアルな交流の場をもつSCは商品購買の場という従来の枠組みを超えて、生活者の日常に寄り添い、その暮らしぶりをより豊かにすることが重要となる」としている。20年度に端を発したコロナ下において、巣ごもり消費や在宅勤務といったデジタル技術を活用した非対面型の生活様式が伸展をみせ、22年3月に行動制限が解除されて以降は、多くの人々が外出先で交流を楽しむ姿がみられるなど、対面で交流することの価値が改めて見直されている。
こうした観点から日本ショッピングセンター協会では、顧客サービスの向上およびSCに携わる人の働き方改善につなげるべく、SC業界のDXへの取り組み支援を進めてきた。23年度はこれらの流れを強化し、リアルな施設に求められる「ウェルビーイング」や、持続可能社会への貢献に向けた「カーボンニュートラル」といった継続的な取り組みを軸に据える。会員企業の顧客サービス向上を目指し、次世代SCを担うマネジメント人材の育成や、日々の実務課題を相互解決するための会員ネットワークを構築する。
主な取り組みは、➀客とSCで働く人双方の豊かな暮らしの実現に向けたウェルビーイングの追求、②次世代のSCを担う人材の育成、③実務者間のネットワーク構築、④カーボンニュートラル達成に向けた取り組み、⑤喫緊の課題に対する国などへの機動的な対応の5つを挙げる。
定期総会後の表彰式では、清野智会長から各賞に輝いた代表者に賞状や記念品が授与された。「22年度SC学校通信教育講座 学校長賞」のSC開発講座の学校長賞に岩崎千晶さん(仙台ターミナルビル)が、SC管理運営講座の学校長賞に石田加奈子さん(仙台ターミナルビル)が選ばれ、表彰された。
「第9回日本SC大賞」では、金賞の「新静岡セノバ」(静岡県静岡市)、銀賞の「ELM(エルム)」(青森県五所川原市)、銅賞の「MARK IS みなとみらい」(神奈川県横浜市)、ニューフェイス賞の「グランベリーパーク」(東京都町田市)、リノベーション賞の「スマーク伊勢崎」(群馬県伊勢崎市)、ES賞の「ピオレ姫路」(兵庫県姫路市)、特別賞の「VISON(ヴィソン)」(三重県多気郡多気町)、50周年記念特別賞の「渋谷PARCO」(東京都渋谷区)が表彰された。
「第7回地域貢献大賞」では、地域貢献大賞(倉橋良雄賞)/国土交通省都市局長賞に輝いた「SAKURAMACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」(熊本県熊本市)をはじめ、地域貢献賞の「イオンモール苫小牧」(北海道苫小牧市)、「イオンモールいわき小名浜」(福島県いわき市)、「ビナウォーク」(神奈川県海老名市)、「カラフルタウン岐阜」(岐阜県岐阜市)、「アリオ八尾」(大阪府八尾市)、「イオンモール高知」(高知県高知市)が表彰された。
「支部特別賞」で表彰されたのは、北海道支部特別賞の「東武サウスヒルズ」(北海道標津郡中標津町)、東北支部特別賞の「キャッセン大船渡」(岩手県大船渡市)、関東・甲信越支部特別賞の「コクーンシティ」(埼玉県さいたま市)、中部支部特別賞の「イオンモール白山」(石川県白山市)、近畿支部特別賞の「京都ポルタ」(京都府京都市)、中国・四国支部特別賞の「さんすて岡山」(岡山県岡山市)、九州・沖縄支部特別賞の「JR博多シティ」(福岡県福岡市)。
「50周年功労者」は、越村敏昭(前会長)、安藤正(元副会長)、青柳雄久(前副会長)、竹内彰雄(前副会長)、福田三千男(副会長)、椋本充士(副会長)、古屋雅弘(前専務理事)、山中拓郎(総務・会員委員会委員長)、高野俊彦(デジタルトランスフォーメーション委員会委員長)、山田宗司(前調査研究委員会委員長)、大津武(全国大会実行委員会副委員長)、小原能和(接客ロールプレイングコンテスト実行委員会委員、東北支部運営委員、SC経営士会幹事・東北ブロック長)、木村順一(全国大会実行委員会リーシング小委員会委員)、小嶋彰(情報委員会副委員長、調査研究委員会委員)、田部井一哉(全国大会実行委員会委員/元リーシング小委員会委員、SC経営士会業務・広報グループ長等)、筒井光康(人材育成委員会小委員会委員/接客ロールプレイングコンテスト実行委員会小委員会委員)、道古健一郎(情報委員会副委員長等)、服部朗彦(全国大会実行委員会委員/リーシング小委員会委員)、藤山正道(人材育成委員会副委員長等)、松井久子(前接客ロールプレイングコンテスト実行委員会副委員長等)、松野宏(SC経営士会副会長、関東・甲信越支部運営委員、旧SC経営士委員会委員)、山本敬二(近畿支部副支部長)、若宮淳子(人材育成委員会委員)、和田剛(関東・甲信越支部運営委員、全国大会実行委員会委員/リーシング小委員会委員)、繊研新聞社。〈敬称略、( )内は4月26日時点の協会における役職等〉
「特別功労者」で表彰されたのは、飯嶋薫(理事、全国大会実行委員会委員長)、大甕聡(元専務理事、元SCアカデミー指導教授、前SC経営士会会長)、蟹瀬令子(理事、情報委員会委員長)、髙橋祥元(顧問、元副会長)の4人。〈敬称略、同〉
「50周年感謝状」では、第一種正会員のイオンモール、イオンリテール、片倉工業、錦糸町ステーションビル、京阪流通システムズ、神戸地下街、サンシャインシティ、新都市センター開発、住友商事、セブン&アイ・クリエイトリンク、相鉄ビルマネジメント、そごう・西武、ダイエー、大丸松坂屋百貨店、東急、東急不動産、東神開発、阪急電鉄、平和堂、三井不動産、三越伊勢丹、ルミネと、第2種正会員のアイリスメガネ、キタムラ、グルメ杵屋、鈴乃屋、チヨダ、三峰、三松、やまと、ワシントン靴店と、賛助会員の船場、竹中工務店、野村不動産コマースが表彰された。
(塚井明彦)