2024年11月22日

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2023年5月 主要百貨店大手7社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 19.0
堺店 0.4
京都店 ※1 9.7
泉北店 ▲1.0
日本橋店 2.1
横浜店 ※1 1.7
新宿店 14.4
玉川店 ▲2.1
大宮店 ▲12.4
柏店 ※1 0.8
㈱高島屋 各店計 6.9
岡山高島屋 4.7
岐阜高島屋 ▲8.8
高崎高島屋 ▲2.0
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 6.3

※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

店頭売上高は前年比6.3%増で、5カ月連続のプラスだった。コロナ禍前の2019年比は0.9%減で、ほぼ同水準に回復。ゴールデンウイークの期間中は旅行需要の高まりも伴い2.4%増で推移した。その後は、夏物衣料が堅調に売上げを伸ばし9.3%増と回復した。免税売上高は254.8%増、19年比20.4%減だった。免税を除いた店頭売上高は0.9%増、19年比1.0%増。

店舗別では泉北店(1.0%減)、高崎店(2.0%減)、玉川店(2.1%減)、岐阜店(8.8%減)、大宮店(12.4%減)を除いた店舗が前年を上回った。中でも新宿店(14.4%増)大阪店(19.0%増)は2桁増の伸びを示した。商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、美術、食料品、食堂が前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 33.2
大丸梅田店 19.1
大丸東京店 30.7
大丸京都店 11.1
大丸神戸店 4.2
大丸須磨店 2.3
大丸芦屋店 3.4
大丸札幌店 9.2
大丸下関店 ▲12.9
松坂屋名古屋店 8.3
松坂屋上野店 6.1
松坂屋静岡店 ▲3.5
松坂屋高槻店 ▲4.9
店 計 13.3
法人・本社等 ▲19.3
大丸松坂屋百貨店 合計 11.5
博多大丸 9.3
高知大丸 4.3
百貨店事業 合計 11.2

※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比11.5%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では11.2%増と20カ月連続プラスとなった。ゴールデンウイーク期間の売上げが好調に推移。ラグジュアリーブランドや美術・宝飾品も勢いが持続し、化粧品は3割増と大きく売上げを伸ばした。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は378.4%増(客数は2828.2%増、客単価は83.7%減)だった。

店舗別では15店舗中12店舗が前年を上回った。中でも東京店、梅田店は入店客数が大きく回復し、心斎橋店はラグジュアリーブランドの売れ行きが好調で高い伸び率を示した。

大丸松坂屋百貨店の合計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く)は13.3%増、コロナ禍前の19年比1.3%減、18年比1.0%増。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は7.2%増、19年比4.2%増、18年比4.3%増で、前月同様にコロナ禍前を上回った。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比42.0%減、18年比28.8%減だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 19.7
三越日本橋本店 店頭 12.5
三越銀座店 37.1
伊勢丹立川店 6.7
伊勢丹浦和店 9.6
三越伊勢丹 計 19.1
札幌丸井三越 19.7
函館丸井今井 2.7
仙台三越 ▲0.5
新潟三越伊勢丹 ▲1.8
静岡伊勢丹 0.3
名古屋三越 6.1
広島三越 ▲9.2
高松三越 ▲3.3
松山三越 0.7
岩田屋三越 6.8
国内グループ百貨店 計 5.5
国内百貨店 計 13.7

両本店舗を中心とした高付加価値商品の売上げがけん引し、前年比は三越伊勢丹計で19.1%増、国内百貨店計で13.7%増だった。20カ月連続のプラス。伊勢丹新宿本店は2022年4月以降、14カ月連続でコロナ禍前の18年を上回る勢いで推移している。

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、継続して高付加価値な商品への購買意欲が高く、宝飾・ハンドバッグ・財布が特に好調で売上げをけん引した。新型コロナウイルスが5類に分類されたことで外出機会が増加し、ベースメイクや口紅などの化粧品の売れ行きが良かった。

免税売上高は、依然としてラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾などへの関心が高く、首都圏店舗を中心に伸びている。

 

そごう・西武

西武池袋本店 2.4(19年比3.1)
そごう・西武全社(10店)計 1.5(19年比▲3.0)

 

売上高は既存店前年比1.5%増と、20カ月連続で前年を上回った。プレステージブランド(約15%増、2019年比約75%増)および呉服高級雑貨(約10%減、19年比約40%増)などの高額品は堅調に推移した。衣料品(約5%増、19年比約5%増)は外出や旅行に向けた需要の増加によりコロナ禍前を超えた。

免税売上高は約275%増(19年比約50%減)、客数は約1340%増(19年比約35%減)だった。

 

松屋

銀座店 42.7
浅草店 ▲0.6
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 39.4

 

銀座店の売上高は前年比42.7%増で21カ月連続でプラス。19年比は約17%増で、コロナ禍前を大幅に上回った。化粧品は約64%増、ラグジュアリーブランドは約77%増(19年比約57%増)、時計は約85%増と銀座店が強みとするカテゴリーがけん引。免税売上高は、主に台湾、韓国、香港、タイなどの東南アジア圏や欧米からの客が急増し、為替変動はあるものの、全館を押し出した。5月の免税売上高が銀座店全体に占める割合は約27%超。19年は約25%増だった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 13.2
阪神梅田本店 17.3
支店計 15.6
全店計 14.6

 

売上高は前年比2桁増と引き続き好調で、都心店も各店2桁増、郊外店もほぼ全店で前年を上回った。全体で20カ月連続でプラス。ゴールデンウイークもあり遠方からの帰省客など幅広い客層で店頭は賑わった。

売上高の2018年比は10%増、インバウンドを除くと11%増でいずれもコロナ禍前を上回った。阪急本店は18年比14%増(インバウンドを除くと15%増)、阪神梅田本店は29%増(インバウンドを除くと32%増)と共に2桁の伸びを示した。免税売上高は中国客の回復途上の中、引き続き韓国・台湾・香港から来る客の買上げが好調で、18年比で4%増(阪急本店は8%増)を記録した。

阪急本店は5カ月連続で過去最高売上高を達成した。婦人服や服飾品、化粧品、食品などが2桁増と引き続き好調で、中でも化粧品は約3割増とけん引した。外出機会の増加で初夏のアイテムや日傘や帽子の人気が高く、またマスク着用の緩和から基礎化粧品やリップ、ファンデーションの売れ行きが良かった。

母の日の開催期間は、服飾品や食品を中心に前日や当日はギフトの購入客で店頭は活況だった。服飾品では雨傘や晴雨兼用パラソルが良く動いた。食品ではケーキや洋菓子ギフト、洋酒などが好調だった。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 8.8
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 11.2
上本町店 11.8
東大阪店 ▲18.6
奈良店 5.5
橿原店 ▲2.4
生駒店 ▲0.2
和歌山店 0.1
草津店 ▲1.4
四日市店 ▲1.6
名古屋店(近鉄パッセ) 11.8
合計 6.6

 

あべのハルカス近鉄本店は、4月にオープンしたレストラン事業の「ベビーフェイス スカイテラス」や「成城石井」などが好調に推移した。自主編集売場の「美 sion Terrace」や「いろどりマルシェ」、「サロンドゲート」が各フロアのハブとなり、集客力および買い回りが向上し、婦人服も売上げを大きく伸ばした。


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②21年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ

《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(31店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》

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