2024年11月22日

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マルショウエンドウの「マンハッタナーズ」、外出需要に照準

「マンハッタナーズ」は今秋、外出やトラベルの高ニーズに対応するアイテムを展開する

マルショウエンドウが展開する「Manhattaner’s(マンハッタナーズ)」は今秋冬、新型コロナウイルスの収束化によるトラベルや外出需要の拡大に照準を合わせる。キャリーケースをはじめアウトドア向けの素材で仕立てたバッグや、使いやすいサイズ感のニットバッグなどを揃える。毎シーズン数量限定で販売するスペシャル企画も用意。美しい総刺繍のハンドバッグやスパンコール使いのスマホポシェットが数量限定で登場する。画家の久下貴史氏が描く個性豊かで愛らしいネコ達の表情を、様々な手法で生かしたアイテムを揃え、既存顧客のみならず新たなファンの獲得を目指す。

華やかで愛らしい3作品をボディに大きく配した「キャリーケース」が登場。デザイン性と機能性の両方を兼ね備える

目玉は、昨年のスペシャル企画でも販売した「キャリーケース」。ボディ両面に「ブルックリン・ハイツからの眺め」、「ごきげん」、「NY猫絵暦四月」の3作品を大きくプリントしたインパクトのあるデザインで、旅の演出に一役買う。ファン垂涎のデザインもさることながら機能性も充実。飛行機の機内に持ち込めるサイズで、サイドファスナーでマチを拡張して38Lから44Lに容量アップできる。スプリングサスペンションを組み込んだキャスターと、3段階で高さ調節可能なキャリーバーで、石畳や段差のある場所でもスムーズな操作性を実現。世界各国の空港で利用できるTSロックの採用に加え、丈夫なポリカーボネート製ボディで耐久性にも優れる。価格は2万9700円。

プリントファスナーがアクセントの「プリファバッグ」は、アウトドアに適した素材を使用し、使いやすさを訴求

「プリファバッグ」は人気のポーチをバッグにしたエントリーシリーズとして投入。「猫社会」と「六つ子猫」それぞれのイラストをプリントしたファスナーがアクセントとなる。素材は摩擦などの外的ダメージに強い、米・インビスタ社の「コーデュラファブリック」で、カラーはブラックとオークの2種類。肩掛けも手持ちもできる大小4型を用意する。価格は9350円~1万1000円となる。

鮮やかなカラーとポップなイラストが目を引く「ニットバッグ」。物を入れて伸びることを計算に入れたちょうど良いサイズ

トレンドの「ニットバッグ」は3種類をラインナップする。段ボール箱からネコのクマちゃんが登場する「マーベリック・クマ’96」、「タロットカード」シリーズのうちの1つでフェデリコをモデルにした「皇帝」、幼いバロンの表情が印象的な「格子のバロン」の作品を採用。それぞれオレンジ、グリーン、ブルーと鮮やかな色で、ファッションのアクセントになるよう仕上げた。ニットならではの伸縮性と柔らかさに加え、1枚仕立てで軽量なのも特長。小ぶりのサイズ感で、サブとメイン双方の活用を促す。価格は5500円で販売する。

スペシャル企画では贅沢感満載のバッグが登場。上段が総刺繡の「ハンドバッグ」、下段左がスパンコールを施した「スマホポシェット」

フェデリコの純真無垢な表情を、アート作品のように楽しめるデザイン

スペシャル企画からは、華やかでゴージャスな2つの商品が各50個限定で登場する。1つ目は前後で異なるデザインを総刺繍で表現した贅沢な「ハンドバッグ」。前面はラインストーンを施した「マンハッタンの輝く夜」を背景に、フェデリコ、シゲオ、ミケランジェロ、ハリ、バロンといった“久下猫一家”で構成し、背面はシルバーやゴールドの糸で刺繍した英文字と大きなフェデリコを配置した。本体は起毛したウールライクな生地で、ハンドルやマチ部分には牛革を使用。付属のストラップを付ければ斜め掛けもできる。セットの「単パスケース」は久下氏のサイン入りで、バッグの内装と共にシリアルナンバーも入る。価格は6万6000円。

2つ目の「スマホポシェット」は、スパンコールをあしらった「煌めく皇帝」のフェデリコをモノクロ基調で仕上げた。本体にはソフトで馴染みの良いイタリア製牛革を使用。6枚のカードが収納できるシリアルナンバー付きのカードケースが付属され、裏のヌメ革部分には久下氏のサインも入る。2万9700円で販売する。

マンハッタナーズは同社のライセンスブランドとして、約10年前に展開をスタート。NY在住の画家、久下貴史氏が飼い猫からインスピレーションを得た絵画作品をモチーフに、バッグや傘、靴下、スマホケース、ラグなど、多岐に亘る商品を揃える。商品本部広報販促部執行役員部長の遠藤剛氏は「ファンの間ではコレクターズアイテム化しているブランド」と明言。「猫が好き」、「久下さんのファン」といったブランドの支持層は、新作が出るたびに逸早く購入するという。一時期のブームから今や“ネコ人気”として定着し、ネコに関連するイベントへの出店について声が掛かることも多く、好調が続く。

(中林桂子)