京王新宿店、食品売場をリニューアル 菓子・惣菜を拡充
京王百貨店新宿店は25日、食品売場の一部をリニューアルオープンした。地下1階と中地下1階に、菓子・パンで8ショップ、惣菜で6ショップを新たに導入。デイリーニーズの受け皿を強化し、集客増を図る。同店は新宿の再開発に伴う環境の変化に対応するため段階的な改装を進めており、昨秋には2~7階に約30ショップを導入。今回はそれに続く第2弾となる。
同店は昨秋の改装以降、非組織顧客の売上高シェアが前年比で約6%上昇(2022年10月~23年3月)。新客の獲得に成功している。とりわけ食品フロアは、改装をしていないにも関わらず、同期間の売上高が約32%増と好調に推移した。
そこで、固定ファンを多く持つ人気ブランド・専門店を食品フロアに誘致することで、さらなる売上げの伸長を目指す。改装のテーマは、前回に続き「FUN(よろこび・楽しさ)とFAN(ファン・愛好者)が集まる場」。自家用、ギフト用ともに需要がある和洋菓子と、デイリーニーズの高い惣菜・弁当を対象とした。
和洋菓子は、ハレの日需要に加え、自分へのご褒美などのデイリーニーズにも対応する生菓子を中心に拡充した。「ラ・メゾン アンソレイユターブル パティスリー」、「アンジェリーナ」、「パティスリー 銀座千疋屋」、「ザ・メープルマニア」、「たまよせ」、「銀座 に志かわ」、「船橋屋」、「赤坂柿山」の8ショップ。このうちザ・メープルマニアは地下1階、船橋屋は中地下1階の「京王のれん街」に位置し、6ショップは中地下1階の菓子売場に出店した。
ラ・メゾン アンソレイユターブル パティスリーとアンジェリーナは新宿区初出店で、パティスリー 銀座千疋屋は百貨店初登場となる。
惣菜・弁当は「金子半之助」、「博多 肉の壱丁田」、「花よし」、「イーション」、「神戸コロッケ」、「浅草今半」の6ショップを導入した。いずれも中地下1階の惣菜売場に構える。このうち、金子半之助、博多 肉の壱丁田、花よしは4月に先行オープンした。仕事帰りに立ち寄るビジネスパーソンなどを中心に、日常使いしやすいラインナップを揃える。
同店は今後も段階的な改装を予定。30~50代の次世代層を取り込むとともに、好立地に求められる利便性を高めていく。