伊勢丹浦和店、自社運営の買い取り・引き取りサービス「アイム グリーン」を導入
伊勢丹浦和店は22日、三越伊勢丹が運営する買い取り・引き取りサービス「i’m green(アイム グリーン)」を6階に導入する。三越日本橋本店、伊勢丹新宿本店に次ぐ3番目の常設店となる。最近はリユース市場が活発化し、その中でもアイム グリーンは百貨店直営で信頼性が高いという強みを持つ。今回は初の試みとして同店の社員も運営に関わり、アイム グリーンのノウハウの習得や、顧客の紹介といった相乗効果も狙う。
アイム グリーンは、「不用品の処理に困っている」という客の声が多いことから、20年10月に三越日本橋本店で始まった。衣料品、バッグ、時計、宝石、骨董・美術品などが対象で、同社のスタイリスト(販売員)が相談を受けながら最適な方法を提案する。三越日本橋本店で好評だったため、21年10月に伊勢丹新宿本店でも始めた。
両店とも好調が続いており、22年度(22年3月~23年2月)の買い取り実績は計画値を上回って推移。認知度の上昇に伴い、利用客数も前年を大きく上回った。客層は女性が9割を占め、買い取りアイテムは金額ベースで「宝飾・貴金属」、「バッグ・革小物」、「時計」、「その他・衣類、靴など」の順に多い。最近は、買い取り後に客が店内で新たに買い物をする傾向が強まっているという。
こうした結果を受け、近隣に富裕層が多く住む浦和店への出店へと至った。三越伊勢丹グループにおける多店舗化を見据えた新たなモデルケースとして、同店の社員も売場運営に携わる。参加するのは外商担当部署の社員で、高額品などの知識を深めて接客販売に生かしたり、ニーズのある顧客を紹介したりといった効果を期待する。