セブン&アイ、そごう・西武の売却を再延期へ
セブン&アイ・ホールディングスは30日、そごう・西武の売却時期を再延期すると発表した。同社は昨年11月、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに全株式を譲渡する契約を締結し、3月中の譲渡を予定していた。新たな売却予定日は示さず、完了次第公表するとしている。
そごう・西武の売却を巡っては、フォートレスと連携しているヨドバシホールディングスの西武池袋本店への出店に、当時の豊島区長である高野之夫氏が反対するなど波紋を呼んでいた。2月には元そごう・西武の社員らが売却差止めの仮処分を東京地裁に申請し、却下されている。
30日午前には、売却に反対しているそごう・西武の労働組合側が、セブン&アイ・ホールディングスの取締役に対して1300億円の損害賠償を求める訴訟の準備をしていることを明らかにした。