東武池袋本店、「47都道府県にっぽんのグルメショー」が成功裏に終了
東武百貨店池袋本店が9~14日に開いた「47都道府県にっぽんのグルメショー」が成功裏に終わった。昨年3月と9月に続く3回目で、47都道府県から菓子、惣菜、弁当などのグルメが一堂に集結。初出店や実演販売、イートインも加え、弁当を中心に同社限定品も登場した。
物産展では会場を巡るのに人気の商品や会場案内が載ったチラシが利用される。今回のグルメショーでは弁当とスイーツがチラシのトップページに取り上げられた。弁当は三重県志摩市から初出店した「活料理旅館 橘」の「的矢かきめし弁当」と、山形県米沢市の「米沢 琥珀堂」の「米沢牛の厚切りサーロインステーキ&イチボ焼肉弁当」がクローズアップされた。スイーツは兵庫の「こおり屋 bambu」がイートインで提供する「いちごティラミスのかき氷」、東京の「タケノとおはぎ」の「日替わり7種おはぎセット」などが登場した。
三重県からは行列ができる人気商品「赤福」をはじめ、津松菱がセレクトした活料理旅館 橘と「千力」、「かきうち農園」が出店。活料理旅館 橘は津松菱の交渉が成功し初出店が実現した。同旅館は伊勢志摩国立公園を望む高台に位置し、伊勢神宮、おかげ横丁、志摩スペイン村などの観光スポットにもアクセスが良く、冬は三重ブランド認定の的矢かき料理、春・夏は旬の的矢岩かきや志摩産の車海老、アワビの活料理を売りにしている。今回は的矢かきめし弁当をはじめ、的矢かきめし、的矢かきフライ、橘のかき有馬煮などを実演販売した。
松阪牛の弁当で知られる千力は「松阪牛カルビ弁当」などを実演販売。南牟婁郡御浜町(みなみむろぐんみはまちょう)で柑橘を生産するかきうち農園は、ミカン、文旦、熊野デコなどを販売した。
津松菱の川合正常務取締役営業本部長は「今回のグルメショーは初日から動員がかかり、会期中は天候に恵まれたこともあり、三重から出店したショップはいずれも思惑通りの成果を上げることができた。ただ出店数が昨年9月より少なかったので、次回は店舗数を増やしパワーアップして臨みたい」としている。
グルメショーは昨年3月、新型コロナウイルス感染拡大で旅行などの遠出に規制がかかっていたこともあり、顧客から「一度に全国のお店が回れるとうれしい」、「旅行に行けたら味わえるようなものが買えるとうれしい」といった物産展への期待の声に応える形で催された。
(塚井明彦)