京王百貨店、京王府中駅直結の商業施設に小型店
京王百貨店は3月24日、京王線府中駅直結の商業施設「ぷらりと京王府中」に小型店を出す。西2階の約24坪で、食品や雑貨、ギフトなどを扱う。同社は京王沿線の住民との接点を増やすため、小型店を積極的に展開しており、今回で7店舗目。京王電鉄が運営する商業施設に構える小型店は4店舗目となる。今後は京王沿線に限らず、新宿駅に発着する路線にも出店を目指す。
ぷらりと京王府中に小型店を出す理由を、京王百貨店は「府中は『京王ブランド』へのロイヤルティが高い顧客を多く有するエリアであり、新規の顧客や企業を開拓する拠点として、あるいは旗艦店である新宿店および近隣の聖蹟桜ヶ丘店への送客装置として、重要な役割を担う」と説明する。
コンセプトは「百貨店によるギフト・食の専門店」。同社は「京王ブランドへのロイヤルティの高さと駅ナカの利便性を生かし、慶弔や中元・歳暮のギフトのほか、歳時記における食品やイベントを強化するなど、百貨店ならではの需要に対応する」という。
小型店は、ららぽーと新三郷店(2009年9月開業、約108坪)、セレオ八王子店(12年10月開業、約106坪)、昭島モリタウン店(16年10月開業、約146坪)、キラリナ京王吉祥寺店(17年9月開業、約92坪)、トリエ京王調布店(17年9月開業、約116坪)、サテライト橋本店(21年3月開業、約40坪)を擁する。
いずれも食品や雑貨、ギフトに特化した品揃えで支持を集めてきたが、今後は外商部とも連携。新客の開拓や既存顧客との関係性の強化に役立てるとともに、新宿店や聖蹟桜ヶ丘店への送客にも注力。収益力を高める。