水戸京成百貨店、不正受給問題で社長や本店長、総務部長が辞任
水戸京成百貨店は1日、雇用調整助成金など3億円余りを不正受給した問題について、延滞金などを含めた全額、13億4400万円を2月22日付で返還したと発表した。1日には臨時株主総会と取締役会も実施。芹澤弘之社長と小室忠男取締役本店長、データの改ざんなどを指示した片岡卓也取締役総務部長が辞任した。新社長には、京成電鉄の谷田部亮執行役員グループ戦略部長が就任。グループの京成友の会と六本木の社長も兼務する。一連の問題を受け、当面は全役員の報酬を減額。法令順守の強化に向け、内部監査部を新設した。
同日には、ウェブサイトに「雇用調整助成金等の不正受給に対する弊社の対応について」という文章を公開。「今後、二度とこのような事態を引き起こさないよう、皆様からの信頼回復に向け、役職員一丸となって真摯に社業に取り組んで参ります」(原文ママ)とした。
なお、瓜田広取締役経理部長が取締役本店長・営業サービス部長兼サテライトショップ部担当に、清板哲成外商部長が取締役総務部長に就いた。
谷田部亮(やたべ・りょう)氏略歴
1969年3月23日生まれ、53歳。
1992年4月京成電鉄入社
2014年6月京成ホテル社長
2019年5月京成ストア社長
2022年6月京成電鉄執行役員グループ戦略部長